一言で言うなら、エリック・アダムスのシンガーとしての実力を再確認させるアルバム。 特に、オペラティックな「NESSUN DORMA」、壮大な「VALHALLA」~「SWORDS IN THE WIND」、エルビス・プレスリーが取り上げていたという「AN AMERICAN TRILOGY」での歌唱は正に変幻自在。 アルバムには、勇壮な典型的MANOWARサウンドの「CALL TO ARMS」、美しいピアノの音色から力強く展開するドラマティックな「THE FIGHT FOR FREEDOM」に始まり、ラストは「HAND OF DOOM」、「HOUSE OF DEATH」、「FIGHT UNTIL WE DIE」の怒涛のHMナンバー3連発!! この3曲が全て最後に集中してしまったのが惜しい。 バラエティに富んだ前半部、メタルな後半部と意識してこのような曲順にしたのだろうが、曲構成に変化が欲しかった。
偉大なるMETAL KING MANOWARの2002年発表の9thアルバム。 そして「SIGN OF THE HAMMER」と並ぶMANOWAR最高傑作にして永遠に語り継がれるであろう歴史的名盤であります。純粋なメタル作品としての完成度から言えば「SIGN OF THE HAMMER」ですが、彼等の孤高の魅力であるドラマティズム、ダイナミズムを最大限に味わうことが出来るのは本作「WARRIORS OF THE WORLD」だ、というわけです。 スタジオ「HELL」にて徹底的に時間を掛けて作り上げた楽曲は、どれも異常なまでの熱と勇敢さを持ち、一切の隙がない。 ①「CALL TO ARMS」で、いきなりエリックの咆哮が聴く者の意識を吹き飛ばす。余りにも強大な序曲!!!世界中のブラザーが血の涙を流したに違いない!!! ②「THE FIGHT FOR FREEDOM」、これを待っていたのだ!!!勇ましく気高く突き進むその姿は、永遠の名曲「GUYANA」の再来である!!! プッチーニのオペラをベースにした③「NESSUN DORMA」は、④「VALHALLA」を経て、やがて名曲中の名曲⑤「SWORDS IN THE WIND」へと繋がる。ジョーイはこの曲についてこう語る。「壮大で雄壮でドラマティックな曲、という形容は、この戦士の勇敢さを描き出した曲を表現する言葉のほんの一部でしかない」と。 南北戦争を歌った⑥「AN AMERICAN TRILOGY」は10年以上前から演りたいと思っていた曲で、他の楽曲と見事に違和感なくマッチしている。 シンフォニックな⑦「THE MARCH」で、負け犬共の返り血(BLOOD OF MY ENEMIES)を洗い落とし、世界中のブラザー達と⑧「WARRIORS OF THE WORLD UNITED」を大合唱し、そして⑨「HAND OF DOOM」⑩「HOUSE OF DEATH」⑪「FIGHT UNTIL WE DIE」で負け犬共にとどめを刺し、神聖なる殺戮の終決を迎える!!! ブラザー達よ、死に絶えるまで戦うのだ!!!我々は決して屈しはしない!!! HAIL AND KILL!!!
本当に長い間待たされたアルバム 正直最初はあまりに待たされていたので、失礼ながら期待しすぎないようにと考えていたが CALS TO ARMSから期待を裏切らない始まりからのドラマティックな展開 後半3連発の疾走曲、全て失神寸前の名曲だが 個人的にはHOUSE OF DEATHが一押し 本当に全く持って問題ない、頼むから聞いてくれ、これがMETALだろ。
途中にクラシカルなインスト(インタールード)を挟み、いつものMANOWARとは違うクラシカルかつ荘厳な世界が描かれております。 The Fight For Freedom、Nessun Dorma、Sword In The Windでは、エリックの魂が込められた歌唱が素晴らしい! さらに、後半の怒涛のピュアメタル3連発(Hand Of Doom、House Of Death、Fight Until We Die)で、完全にノックアウト! 更に、ボーナストラックにKill With Powerのライブまで入ってるんだから、もう文句なしです (エリックと観客による、"Kill With Power! Die! Die!"のコーラスは必聴!!)。 ジャケットはいつも以上にMANOWARらしいですが(笑)。
MANOWAR初心者でもメタルの精神を理解している者であれば、このアルバムを聴いて拳を天に突き上げるだろう!!MANOWARこそがメタルの真実でありMANOWARこそがメタルなのだ!! メタルって何だ?と聞かれた時にはこのアルバムを渡し、胸を張ってこう言ってやろう!!「これがメタルだ!!」と We are Heavy Metal Warriors Hail!!
前作『LOUDER THAN HELL』から、実に6年のインターバルを置いて、'02年に発表された待望の9thアルバム。 間に2枚のライブ・アルバムを挟んだとは言え、幾らなんでも6年は待たせ過ぎでしょうが!とか、しかも漸くリリースされた国内盤の歌詞には日本語訳がないという、今時有り得ない手抜き仕様(これはバンドよりもレコード会社の怠慢だが)等、湧き上がる数々の不満を力ずくで捻じ伏せてみせる本作の凄まじいクオリティの高さは、流石MANOWAR。 基本は『LOUDER~』同様、コンパクトに練り上げられたキャッチーなHMチューンが次々に繰り出される、コンセプトよりもメロディに重きを置いた楽曲重視路線だが、個々の楽曲のクオリティは、傑作だった前作をも軽く上回る勢い。 ボーナス・トラックも含めて全11曲、熱きメタル魂を胸に思わず行進したくなる勇壮な①に始まり、エリック・アダムスの驚異的な歌唱力が堪能できるプッチーニの③、厳粛且つドラマチック極まりない⑤を経て、後半の小細工無用の剛球メタル・チューン4連発(⑧⑨⑩⑪)からオマケ収録の名曲“KILL WITH POWER”のライブ・バージョン⑫に至るまで、本編のテンションは一時も緩まる事無く、当然、捨て曲なし。 惜しむらくは曲順がイマイチな点で、似たり寄ったりのテンポの楽曲が並んでいるため緩急に乏しく、折角の楽曲のインパクトの強さを、十分に活かしきれていない印象なのが勿体無い。尤も、前半に壮大で劇的な楽曲を、後半にストロングなメタル・チューンを揃えて、「静」と「動」のコントラストが引き立つ構成を狙ったバンドの意図も理解できるので、この曲順も一概には否定できないんだけど・・・。 ともあれ、こうした些細な部分が気になるのも本作の完成度が半端ないからこそ。疑いの余地なく名盤だ。