このアルバムは、ダンディなプログレ猛者が4人集まってコマーシャリズム(親しみやすいという意味)を追求した作品です。ひょうすべさんのかかれている通り、「3分プログレの傑作」です(ウマイ表現ですね!)。ウェットンの包み込むようなハートウォームな声が心地よいです。Heat Of The Momentはその代表のような楽曲ですね。でもドラムなんかはリズムパターンが考えられていて、やはりプログレ畑の人たちということをさりげなーく主張しています。
これは素晴らしい。20年以上も昔の作品だというのに、今聴いても全く違和感がない。これぞ名盤中の名盤。「KING OF 名盤」である。もちろん捨て曲などない。ポップでメロディアスでドラマティックな名曲の嵐に、ただただ圧倒される。情感たっぷりのジョン・ウエットンの歌唱は、私の心を優しくを癒してくれる。「Without You」の美しさには言葉を失ってしまう。壮大なロマン溢れるドラマティックな名バラードである。もう言葉はいらない。アルバムの1曲目からラストの曲まで、名曲のオンパレード。アンビリーバボーな超傑作である。
産業ロック=「野心的かつ確信的なそれ」が示す結果、確かにそれ自体は多くの人に受け入れられるが、いわゆる音楽趣向を好む音楽マニア的な人には兎角嫌われるカテゴリーとされる。そして、その筆頭としてこのグループが挙げられる事が顕著です。 しかしながら、この「ASIA」を聴けば、そんな意固地な考えは脱却せざるを得ないです。 大ヒットした①「Heat of the moment」では、正に宣伝文句である4分プログレの筆頭であり、人生の酸いも甘いも知り尽くしたかの如くの歌詞、それに反するキャッチーなメロ、和琴を使用する奇抜さ、など、アルバムタイトルに「詠時感(日本向け)」と名付けられるのもうなづけます。 ②「Only the time will tell」(←タイトル最高)、これもイントロからキャッチーさ炸裂、ABと徐々に盛り上がりを見せ、サビに差し掛かる際のギターのカッコよさ、など、聴き所の枚挙に暇がないです。 その他の曲も、③のサビ後からの展開カッコ良さ、④は口ずさみたくなるサビが印象的・・・など、それぞれの曲全て聴き所が多く、捨て曲は無いと言って過言じゃないと思います。 兎に角死角が見つからないこのアルバム、もし「産業ロック」をこれから聴く人には、真っ先に買って損は無いと断言します。(勿論、これ以降リリースの2nd、3rdもお勧めです。2ndに関しては、哀愁よろしくな曲ばかりですので、哀愁マニアに方には1st以上に強く勧めます。)
自分が中1のときに父さんが渡してきたのがこのアルバムです。 はじめは「他のバンドのほうがかっこいいな!」とかなめてたこといっていのだが、再度聴いてみるとエイジアの魅力わかっていきました。 「ASIA」を聴くまではごくわずかなバンドしか聞かなかったがエイジアのおかげで今では100以上のバンドを聞くようになりました。 僕の洋楽の始まりは「エイジア」かもしれません。 「ASIA」がもしなかったら、自分はどうなってたんだ・・・といつも考えていました。 このアルバムの見所はたくさんありますが、「Heat of the Moment」のギターソロは是非聞いてもらいたいですね。一番は「Only Time Will Tell」ですね。ハウのギター最高でした。
1982年1枚目。 プログレポップの名盤。他に無い。 ジョン・ウェットン、ジェフ・ダウンズが名曲を生み出すことになるが、そこにスティーブ・ハウのギターが絡んだ時に難解さや深みが加えられる。フリカケ程度のプログレ感が一般受けを誘ったと言える。私もそうだった。 後半のハウが作曲に絡む"Without You"、"Cutting It Fine"、"Here Comes the Feeling"は5分以上になってくるが、起伏、ドラマ性があって非常に面白い。 1枚目にしてこれだけの事をやれるのは、流石、渡り鳥。
当時同好の士がしきりにイチ押ししていて、個人的には82年の春を呼んだ1枚だね。おかげでHeat of the Momentのレビューでも言った通り、自分の他に若干1名、プログレやHRなんぞ縁もゆかりもない奴までどっぷりハマってた。 で、よ~く聴き込んでみるとシングル1.2.3.はあくまでも挨拶代わりであって、彼らがプログレ職人の本領を発揮するのは非シングル曲、特にアナログ時代のB面つまり6.以降だということがわかる。手法はやや異なるが日本のTULIPも初期にはシングル曲とアルバム曲を分けていたことを思い出した。 基本はプログレでありながらも本作は人間臭く親しみやすい。覚束なさの中にも深み暖かみのあるJ.WETTONの歌唱、テクは確かなんだろうけど曲によっては段々テンポアップしてしまうC.Palmerのドラミング、ツボを押さえたG.にキラキラKey.と全てが聴き所だ。コレでヒットしない訳がないよ~。 改めてJOHN WETTONにR.I.P.、そして本作と共にあれから35年後の春を迎えるとしようかな。