「妖美」という言葉が相応しいのがこのアルバムだと思う。 どうしてもキング・ダイアモンドあの声(個人的にはハイトーンなオジーと解釈してます)のせいで好き嫌いが分かれがちですが、 決してキワモノ扱いで片付けさせないのは、やはりアンディ・ラ・ロックとマイケル・デナーのギターコンビの活躍ぶりではないかと。 アコースティックギターやキーボードを上手く取り入れることで、他の北欧のバンドとは異質な妖しさと美しさを演出している点も大きいです。 後の「CONSPIRACY」や「THE EYE」に比べるとどうしても音の軽さは否めませんが、 疾走しつつもダークなA MANSION IN DARKNESS、アコギのイントロが胸を打つTHE 7TH DAY OF JULY 1777、アルバムの最後を飾る美しくも妖しいBLACK HORSEMENの3曲はその中でも屈指の曲。 余談ですが、鉄拳(芸人)の顔を見るたびにキング氏が浮かんでしょうがないです。