そうかな?俺はマグマに次ぐ傑作だと思うが。
キラーチューンなら「今宵キミト」や「不死鳥」で充分補える出来。

全般的にメジャーでキャッチー、さらに稲葉の特徴でもある「急展開」「無理矢理な転調」が見当たらず、極めて真っ当なメロディーが展開されている。
歌詞もそれに応えるようにシュールで難解な歌詞も見当たらず、基本的にポジティブ。
しかし、その中でも稲葉ソロ特有のもやがかったような厭世観が蔓延しているのが面白いところ。特に今回は曲単体で見れば前向きなものが多いので、尚更だ。

変な癖はないどころか、聴けば聴くほど癖が出てくる奇妙なアルバム。
16曲の大ボリュームも、中盤にアップテンポナンバーを配置していたりと構成も工夫されているので通して聴けるレベルではある。

まぁ、ガックシでも何でも人それぞれだけどね。

普遍的といえば言い過ぎだけど、マグマのころのような棘はなくなった。
あの媚びない感じや渋いサウンドが好きな人には物足りなさを感じてしまうのかな。

それだけ歳を重ねたということですね。すでに志庵の時点で変化は見られたのでそれほど違和感も感じませんが。

音的なことでいえばＢ'zのサウンドと大差なくなったなとは思う。

ただ、これまでのソロアルバムの中で正直「捨て曲」が必ずあったのだが、このアルバムではそれがほとんどなかった。
Ｔｈｅ　Ｍｏｒｎｉｎｇ　Ｃａｌｌや不死鳥は一発で気に入った。これは間違いなく名曲でしょう。
どちらかといえばポジティブな部分もあるけど、それでも彼の持つ根っこの部分は変わっていないように思う。
正直この時期のＢ'zでの彼の詞を見ると、妙に大人になってしまってつまらなく感じていた。
このアルバムを聞いて安心した。

まぁ、聴きやすさでいえば一番だけど、これから稲葉ソロを初めて聴く人にいきなりお勧めできないな。
Ｂ'zというビッグネームを抱えながら、実は内向的で陰鬱な部分も持つな彼の独特世界観を知るにはマグマからたどるのが良いと思う。

Ｂ'zに偏見持つ人にも聴いてほしい。ただの大衆音楽ではない。ヒット曲だけで判断するのは間違いだと思う。

このあたりから稲ソロの雰囲気は変わってきた気がする
ソロにはマグマのころのような内に向かって吐き出す漢字を求めていたので最初は戸惑いましたが、結婚して年も重ねてきたからの進化と受け取ってます
ジャケットから爽やかな印象

これまでの稲葉ソロとはうってかわって比較的ポジティブな歌詞、メロディが目立つが、「絶対(的)」や「この手をとって走り出して」といった願望を明らかに露呈した曲や「不死鳥」、「赤い糸」という実体のないものが主題となる曲など、聴けば聴くほど現実とは対比された理想論的な曲が詰め込まれていると感じ、奥深さを感じられます。(あくまで僕個人の解釈ですが…)
仕事、友人関係、恋愛などで行き詰まった時、このアルバムは必須ですね

私は6-7年前くらいに買っで暫く経つアルバムですが、
全体的にメジャーブルーズをロックやバラード調にしたような少し退屈でリラックスしたメロディが、
郷愁も思い起こさせ、かなり好きです
(Morning Call, Lone Pine, エデン, 主人公, リトルボーイなど)
上で言ってる方がいますが、聴けば聴くほど癖が出る、良さが分かってくるソロアルバムです。
田舎でのんびり聴きたいアルバムです。
勿論、今宵キミトや不死鳥など派手な曲もあります
歌詞はあまり重視してないのですが、メロディと雰囲気としては一番好きです