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Start From the Dark / EUROPE
殺戮の聖典 ★★ (2004-12-20 01:14:00)
10年以上の時を経てついに再結成されたEUROPEが'04年に放った6th。
プロデューサーは名盤「THE FINAL COUNTDOWN」を手がけたケヴィン・エルソン。
本作は過去のどの作品とも違うダーク&ヘヴィな作風で、オルタナティブ・ロック全盛期に多くのバンドが時代に寄り添ったかのようなサウンドに方向転換をしたことで落胆させられた気持ちを彷彿させるような内容である。
ジョン・ノーラムのギターもこの曲調では本来の魅力を発揮できていない気がする。
それでも「START FROM THE DARK」はBON JOVIにとっての「IT'S MY LIFE」のように、バンドの未来への指針となるような曲であるし、エッジのきいたギター・リフがかっこいい「FLAMES」や「WAKE UP CALL」、ほのぼのとした雰囲気がかつての曲調を彷彿させる「HERO」、ギター・ソロが絶品の「REASON」、愁いを含んだメロディが美しいバラード「ROLL WITH YOU」、パンチのきいたサビが印象的な「SUCKER」、本作において比較的アップ・テンポな「AMERICA」などは悪くはない。
次作もこの水準の出来ならばともかく、今はバンドが戻ってきてアルバムを発表してくれた喜びがアルバムの不満を大きく上回る。

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