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Temple of Shadows / ANGRA
荒れ騎士 ★★ (2004-10-23 02:21:00)
ブラジルの至宝ANGRA の第五作目。
本作は十字軍の騎士を題材にしたコンセプト・アルバムという事で、従来にはない試みがされているのが特徴。
「Deus Le Volt!」から「Spread Your Fire」の流れが秀逸で、過去最高のオープニングを聴かせてくれる。Rafael Bittencourt とKiko Loureiro のギター・チームの息の合ったフレージングは鳥肌もの。神々しいコーラス、Sabine Edelsbacher の透き通るような歌声が絡んでドラマティックな展開で魅せる。Edo Falaschi の超絶ハイトーンが聴ける「Angels And Deamons」、プログレ風味の展開をしながらも難解さはない「Waiting Silence」、牧歌的な「Wishing Well」などアルバムの前半だけでも密度が濃い。さて問題はGAMMA RAY のKai Hansen がヴォーカルで参加している「The Temple Of Hate」なんだが、Edo の巧さを引き立ててくれている。ていうか、Kai を参加させる必要性を全く感じないんだけど・・・。(笑)この曲も完成度が高いだけに残念。ゲストと言えばBLIND GARDIAN のHansi Kursch が参加している「Winds Of Destination」は静と動といった具合に凝ったアレンジが冴えており、荘厳なコーラスで曲の最後を締める。最後まで隙のない楽曲。
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