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OBITUARY
gen改めgen ★★ (2003-10-08 00:24:00)
このバンド、日本で初めてライブやったデスメタルバンドなのだ実は。
いつもキュウキュウなウドーのセキュリティーに慣れていたせいもあり、マイナーな呼び屋さんの当日のクラブチッタでのセキュリティーフリーぶりはとてもブラボーで、開演前の場内アナウンスが「お好きな場所でお好きにお楽しみください」と来たモンだから、観客は皆それを聞いて「YAHHHHHHH!!!」と大拍手(^^)
まず、通常あるはずの柵が無い。そんでもって、一応いるにはいるセキュリティーがステージダイブとクラウドサーフを手伝ってくれる(!)。で、落っこちたヤツを見て笑いながら助けてくれる。
客の入りは7割程度だったせいもあってか、フロアーには皆余裕を感じられる、いい意味での“アットホーム"さがあり、最前列では首振り族が一心不乱に乱れていて、その上をダイバーとサーファーがひっきりなしに泳ぐ。後ろには自然とモッシュピットが形成されていて、みんなもくもくとゴリラダン…失礼モッシュに興じていた。
当時は、暴れると言っても暗黙の了解とルールがあって、誰か倒れると他の誰かが自然に手を伸ばして引き上げるし、通称“飛ばし屋"と呼ばれる他人のステージダイブやクラウドサーフの補助に美学を感じる面々何故かが大勢いて(笑)、そんな彼らが的確に且つ秩序立って、そしてなるべく安全で正確なダイブとサーフのお手伝いをしてくれる(笑笑)
激しいライブに辛そうな女の子がいたらステージ前方から逃がしてあげるし、昨今のライブのような殺気だってただメチャクチャ自分勝手に暴れるような輩は殆んどいなかった。最近のライブでモッシュピットが形成されるなんて(しかもライブ演奏中ずっとの間)まずないし、彼らが初来日して既に干支一回りはしているだろうが、時代の移り変わりを肌で感じる今日この頃…
日本初の海外デスメタルバンドライブに、戦々恐々として出掛けていったのだが、行ってみればこんなとてつもなく充実した時間であり、この日ですっかりステージダイブとクラウドサーフの味をしめた私は、コレ以後飛ばずにはいられない人間になってしまいましたとさ…
恐らく多感な時期にこのバンドのライブでノックアウトされたヤツって私以外にも沢山いるはず。彼らがいたから今のブルータルシーンが活気付いているということを、皆再認識すべきだ。
→同意