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The Best Of...back to Back / PRETTY MAIDS
火薬バカ一代 ★★ (2010-07-18 17:46:00)
新作『PANDEMONIUM』を聴いていたら、ふとPRETTY MAIDSの過去のアルバムを聴き直したく
なってしまったのだが、残念ながら数年前の引越しに際し彼らの作品の殆どを手放してしまっていたので、
仕方なく、'98年に発表されたこのベスト盤を引っ張り出して聴きまくっている今日この頃。
80年代から90年代にかけてのPRETTY MAIDSの歩みを手っ取り早く振り返る事の出来る本作は、
「酒井康監修」という、果たして良いのか悪いのか微妙に分かり難い売り文句が添えられているのだが、
各アルバムから満遍なく代表曲を押さえてみせた御大の選曲センスは確かだし、また、それら収録曲を
単に年代順に並べるのではなく、1枚のアルバムとしてスムーズに聴き通せるよう配置する等、全体の構成にも
気の払われた作りは、ベスト盤につきまといがちな商売っけよりもバンドに対する深い愛情を強く感じさせ、
非常に好感が持てる。あと、未発表の新曲やレアなオマケ音源をバンド側から引っ張り出す豪腕っぷりも、
流石、面の皮の厚・・・もとい、ミュージシャンと太いパイプを持つ元BURRN!!編集長の面目躍如といったところか。
無論、歴史の長いバンドゆえCDの収録時間ギリギリ一杯を使ってもどうしたって「漏れ」は出てしまうが、
そこは致し方なし。それを非難するぐらいなら、初めからオリジナル・アルバムを聴き直しゃ済む話だしね。
PRETTY MAIDSのアルバムは沢山あり過ぎて何から手を出せばいいのか分からない方は、先ず手始めに本作からどうぞ。

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