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Tempo of the Damned / EXODUS
火薬バカ一代 ★★ (2007-01-22 21:10:00)
再結成EXODUSが、紆余曲折を経て'04年に発表した復活の6thアルバム。
かなり迷いの感じられる内容だった前作『FORCE OF HABIT』の反省を踏まえて、本作は自らの原点に
立ち返ったかのような、強力なスラッシュ・メタル・アルバムに仕上がっている。
アンディ・スニープが手掛けたサウンド・プロダクションは、これまでの作品とはかなり違った感触を伝えるものの、
OPチューン①における、キャッチー且つアグレッシブに刻まれるリフ、そして何より躍動する
トム・ハンティングのDsを聴いた瞬間、“あの"EXODUSが帰ってきた!と実感。
全体的にアグレッシブさが前面に押し出されていて、特に、スティーブ・ゼトロ・サウザの力みまくった歌唱は
それを強く意識させる。ただ、迫力は十分だが少々躍動感に欠ける印象が無きにしも非ずで、
折角のミドル・チューンの魅力をスポイルしてしまっているような・・・。
その代わり、精彩に欠けるゼトロのVoを補って余りあるのがH-TEAMの活躍っぷりで、特に④⑤⑥といった楽曲で
炸裂する、2本のGが互いに煽り合って昇り詰めていく、EXODUS必殺のメロディックなツイン・リードは最高としか!
アルバム後半、テンションが下降線を描いてしまうのは残念だが、ファンの期待に見事に応えた力作なのは間違いない。
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