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MAKE MY DAY / TERRA NOVA
cozy_ima ★★ (2006-11-19 21:13:00)
メロディアスハードは、本当に奥の深いカテゴリーであると、本作を聴いて
つくづく実感した。
テラノバは、1st,2ndを聴いて、『こりゃダメだ』とレッテイルを貼っていたバンドだ。
ちょうど、ファイヤーハウスと同じような状況と言える。
ファイヤーハウスも1st,2ndで、もう聴くことないバンドと思っていたが、3rdで
大化けした。
私はこれまで甘いメロディアスハードは、聴くに耐えない、と思い込んでいたが、
実はそうではなく、その表現方法、演出、プロデュースが問題であることが
わかってきた。
ブルーノートスケールこそ最高と思っていたが、ブルーノートはそのメロディでの
表現が限定されて、必然的にトーンを主体とした表現に比重が置かれるため、
ハートに訴えるエモーショナルなパフォーマンスが多く繰り広げられる傾向にある。
過去に遡ると、確かにメロディに依存した、安易なメロディアスハードが多かった。
しかし、メロディだけではリスナーに十分訴えることはできないことを認知した
優れたミュージシャンは、メロディに更にトーンを主体とした表現方法を加えて
より完成度の高い作品をリリースしている。
近年、メロディアスハードが熱い理由として、メロディでの扇情力に加え、
そのパフォーマンスも非常に考え抜かれている、ということがある。
過去に初期の2枚ほどの作品を聴いて、ダメバンドのレッテル貼ったもので、
実は熱きロック魂を持ったメロディアスハードのアーティストはもっといたかも
しれない。
メロディアスハードは奥が深い。
果てしない探索は続きそうだ。

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