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Whitesnake / DAVID COVERDALE
いおっみ ★★ (2009-11-22 16:56:00)
ディープ・パープル脱退後、ソロに転向したカヴァデールの1stアルバム。
ホーン、女性コーラスを大胆に導入し、ルーツとなるR&Bやソウル色が強い。
パープル的なHRを求めた当時のファンにはすこぶる評判が悪かった・・・と言うより、話題にすらならなかった。
いくつかの傑作バラードはあるものの、全体としてはそれも致し方ない程度の作品ではある。
別にロック色が薄くても良いのだが、プロダクションが未整理でヴォーカルも今ひとつ覇気がなく埋没気味。
そして、なによりも曲がつまらない。
キャリアに迷うカヴァデールの姿が透けて見えるかのようだ。

しかし、そのバラードPeace Lovin' Man、Hole In The Skyは非常に素晴らしい。
前者は暖かい日差しのような雰囲気、後者は優しくも胸に迫るムードだ。
この2曲のために聴いていると言っても過言ではない。
2000年の再発盤には「Take 1」と題されたデモバージョンが2曲追加されているが、こちらのPeace Lovin' Manではラフで下手くそながらも、なかなか味わい深い歌が聴ける。
Blindmanも良いバラードだが、「Ready An' Willing」のリメイクバージョンより優れているわけではない。
また、後のWHITESNAKEでも演奏されたLady、Whitesnakeも本作収録。
前者はまあまあの佳曲だが、後者はタイトルだけの駄曲。
超傑作の次作「Northwinds」と一緒くたに扱われることも多いアルバムではあるが、それほどの価値はない。
David Coverdale / Vocals
Micky Moody / Guitar
Tim Hinkley / Keyboards
Simon Phillips / Drums
De Lisle Harper / Bass
with
Ron Aspery / Saxophone, Flute
Roger Glover / Synthesizer
→同意