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Swallowed in Black / SADUS
火薬バカ一代 ★★ (2007-02-28 21:29:00)
1st『CHEMICAL EXPOSURE』の評判を聞きつけたROADRUNNERレコードと契約を交わし、'90年に発表した2ndアルバム。
アルバムの制作環境が整い、プロデュースやミックス作業にマイケル・ローゼンが関わっているだけあって、
サウンド・プロダクションの質が自主制作のデビュー作とは段違い。楽曲の方も、初期衝動に任せた
疾走一辺倒のスタイルから脱却。より緩急に気を払い、リフ/リズム・チェンジを繰り返しながら
ダイナミックに盛り上がっていくという「SADUS流スラッシュ・メタル」は、遂に本作で完成をみた。
その中核を担うのは、異様なテンションの高さで絶叫しまくるVoと、タイト極まりないジョン・アレンのDs、
そして勿論、名手スティーヴ・デジョルジオのテクニカルなBプレイだ。
特に全体を牽引するリズム隊の役割は重要で、彼らが思いっきり突っ走った時に生み出される爽快感は
ベイエリア・スラッシュ・シーンでもトップクラスの気持ち良さを誇る。(当社比)
収録曲は粒揃いなれど、「ここぞ!」という聴かせ所に乏しい為、聴き終えた後の満足感がそれ程でもない・・・という弱点は
未だ解消されてはいないが、ともあれ、次作『A VISION OF MISTERY』での大化けを予感させるに足る、気合の入った1枚。
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