この曲を聴け!
Why / DISCHARGE
kelvin morris ★★ (2004-08-14 15:43:00)
'81年発表の45回転ミニアルバムだね。両面あわせて10曲10分。
当時としては驚愕の速さ、ラウドさ、過激さを持ったアルバム。
正に現在に通ずるエクストリームミュージックのルーツがこれ。
80年代にラウドミュージックを欲していた連中はむさぼるように聴いたもんだ。
パンクスには「Hear nothing~」よりもこの「WHY」や2ndEP「Fight Back」の方がイイ、
という人が多いけど、メタルの人には初期の暴発寸前のブルータルさは整合感がない分、ちと辛いか?
ちなみに生で聴くと、予想以上に上手くて安定感があるので結構イイです。楽しめます。
なお、上に出てくるDisorderは生だとまったくイケてません。ほとんど身内だけで遊んでいるようにしか見えない「局アナの隠し芸大会」レベルです。
ハードコアシーンの面白いところは、同時代にイギリスだけでなくアメリカでも日本でも
ハードコアサウンドを持ったバンドがそれぞれ独自に、且つ同時発生的に出てきて、
しかも80年代の半ばには世界的に連帯したムーヴメントになっていったことだろう。
日本で言えば'78年頃に京都で活動していた「SS」が、イギリス勢よりも早くにデビューし、
より速い曲を演奏していたことは特筆に値する。ライブ音源は残っているから機会があったら聴いてみて。
80年代も終わり頃になって、メタリカやメガデスがハードコアに言及し始めたら
Burrn!誌でも記事を申し訳程度に載せるようになったものの、
畑違いなせいか、見当違いなコメントだらけだったのはご愛嬌。ね、有島さん(w)。