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St. Anger / METALLICA
酒とバラの日々 ★★ (2004-02-11 16:09:00)
すごいコメントの多さ!なんか踏み絵を踏まされているみたいですけど…音楽的に言えば自分にはそれほどツボにはまるものではありませんでした。
っていうかはっきりいってウルサイ!聴き込んだら印象が変わるかもと思うけど、聴くと途中で息切れ…
「ロード」が好きな自分にとって、この音は逃げ場所がなくて疲れます…生気を奪われる感じで。
「ブラックアルバム」以降の成功と新しく開拓したファンのメタリカに対する評価が、彼らに絶大な自信を与えたと思うし、
その自信がこのエゴ丸出しのプリミティヴな音になったんだと思うのですが…
…メタリカの美点は自己完結してしまわないところと、常にシーンの牽引車たりうる力が備わっている、というところ。
ヘヴィメタルという音楽全体やメタリカというバンドを考えたときに、本作が重要な作品なのは皆さんのおっしゃる通りだと自分も思います。
でもギターとドラムの音を何とかしてくれればもっと気に入ったかも。なんかビットレート数の低いMP3を聴いてる感じ。
結局「音のクオリティ」云々よりも「フラストレーションの爆発」的な色合いが強いんじゃないかな…
…というよりそれが一番重要なのかも。少なくともこの音で「新時代のヘヴィメタルを模索した」とか、
そういうことではないはず。「LOAD」「RELOAD」の音作りといい、ロラパルーザへの参戦といい、あの頃のメタリカは多かれ少なかれ
時代を意識していた部分があったと思います。そのフラストレーションが「ST.ANGER」として放出されたのかな??
…なので今後の彼らは、今の彼らなりに「構築」された音へと向かうと思います。(「MASTER OF PUPPETS」に戻るという意味ではないです)次作に期待します!!

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