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Biomech / DEVIN TOWNSEND (STRAPPING YOUNG LAD)
クーカイ ★★ (2005-06-12 02:48:00)
'97年発表。
私は本作発表後、何作かこの人の作品を聴いたのだが、本作と『INFINITY』が良かった。
とはいえ、基本的にはデヴィンを始めとし、THE WILDHEARTSとか、アンドリューWKとか、音をこれでもかと詰め込むプロデュース手法は少し苦手だったりする。特に、体調が悪い時はあまり聴きたくない感じ。まあ、気にならないときは素直にそのポップセンスと天才ぶりを絶賛する言葉しか出ないのだけれど。
本作はあまり音がギュウギュウに詰められておらず、聴きやすい。ただ、ものすごくダークな雰囲気が支配的で、メロディアスでヘヴィでありつつもの悲しい作品である。上記のHARRYさんが違和感を感じたというのも何となくわかる気がする。
要するにデヴィンという人はすごく馬鹿正直な人なのだと思う。作品にその時にデヴィンが抱えている問題や心象風景がそのまま反映されてしまうような。この作品だけでなく、他のを聴いても思ったのだが、この人はそのうち自ら命を絶ってしまうのではないかと不安になったものだ。
でも、まだご健在なので、音楽作りが良い意味でセラピーになっているようだ。

→同意