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All Systems Go / VINNIE VINCENT INVASION
火薬バカ一代 ★★ (2008-02-02 13:13:00)
KISS相手に訴訟を起こした結果、敗訴。今やケツの毛まで毟られそうな勢いのヴィニー・ヴィンセントが、
嘗て、そのKISS脱退後に結成したVINNIE VINCENT INVASIONから、'88年に発表した2ndアルバム・・・というか、
珠玉の名バラード“LOVE KILLS"を収録した作品としての方が有名か?
斯く言う自分も“LOVE~"目当てで本作を購入し、それ以外の曲は殆どまともに聴いて来なかったりするのだが、
今回、改めて腰を据えて聴き直してみたら、これが結構良い曲が多くて嬉しい驚きを覚えました。
と言っても、やはりカラッと明るいアメリカン・ロック調の楽曲は肌に合わず(クオリティよりも単に好みの問題)、
また、マーク・スローターの超音波ハイトーンVoも、迫力ではあるものの、ずっと聴いていると一本調子で
疲れてしまうので、ここは通して聴くのは遠慮させて貰い、フックの効いたサビと、ユニークで劇的なヴィニーのGプレイが
印象的な①、溌剌と弾ける曲調に思わず体が動く②、名バラードと名高い③、その“LOVE KILLS"と同タイプの
盛り上がりをみせる⑧、大陸的な雄大さが心地良いバラード⑩、そして正統派へヴィ・メタリックな疾走ナンバー⑫
・・・といった楽曲辺りを摘み食いさせて頂きたい。
既に廃盤の国内盤には妙なプレミアがついてしまっているが、現在では安価な輸入盤が出回っているので、未聴の方はそちらをどうぞ。
運や性格の悪さばかり悪目立ちしてしまっているヴィニーだが、豊かな才能を持ったミュージシャンだった事は間違いない。

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