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RUN / B'Z
3割2分5厘 ★★ (2004-03-27 16:55:00)
「涙腺のよく似たやつ」
初めて聴いた時からずっと、この歌詞の意味がよく分からないままでいた。ていうか深く考えたこともなかった。
でもファンをかれこれ8年以上続けて、なんとなくわかった気がした。
稲葉は、松本を「同じ時に涙を流してきた相手」として表現したかったんだろう。
同じ瞬間に共に涙腺を刺激され、同じ瞬間に共に笑顔を交わした、かけがえのない仲間同士であることを、
稲葉なりの比喩で松本に伝えたかったのかもしれない。
もちろん、松本本人がそう言ったのかもしれないが・・・
B'z結成から5年。それまでの5枚と比べてもかなりハードロックしている作品。捨て曲、飽き曲一切無し。
他のアルバムの書き込みでちょくちょく言及している通り、俺はB'zの「挑戦」が好きなので、
このように安定した「王道サウンド」はそこまで好きではない。
しかしここまで完璧な完成度の作品を作られてしまったら、降参せざるを得ないわ。
神秘的な増田さんのオルガンで始まる「THE GAMBLER」を始め、
「ZERO」「RUN」「OUT OF CONTROL」「MR.ROLLING THUNDER」・・・
ただ「かっこいい!」と言うしかないハードナンバーが目白押し。
間にはアクセントをつけるバラード「紅い陽炎」「月光」、どちらも稲葉氏の奥深い歌詞が存分に楽しめる名曲。
ライブで盛り上がる「NATIVE DANCE」、感動の「さよならなんかは言わせない」、
静かに終わりつつも手を抜いていない佳曲「Baby, you're my home」と、
息つく暇の無い最強のアルバム。
★★★★★
注目曲→「紅い陽炎」
このアルバムのバラードといえば「月光」が注目されるが、
こちらの曲の松本の激情のギターソロも、このアルバムを語る上では避けて通れまい。

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