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M-16 / SODOM
火薬バカ一代 ★★ (2010-04-06 22:26:00)
アルバム・タイトルから曲名、ジャケット・デザイン、THE TRASHMENの代表曲(映画『フルメタル・ジャケット』で
お馴染みの)“SURFIN' BIRD"のカヴァー、それに「戦争」をテーマに据えた歌詞の数々に至るまで、
トム・エンジェルリッパーのミリオタ魂が全編に渡って炸裂しまくった、'01年発表の11thアルバム。
SLAYERばりにファスト&ブルータルなスラッシュ路線への帰還がファンから歓迎された前作『CODE RED』に比べ、
重厚感と緩急の演出に重きの置かれた本作はかなり評価が分かれる様子なれど、とは言え、殺伐としたGリフが
刻まれる④を筆頭に、高い殺傷力を誇る高速スラッシュ・ナンバーはしっかりと健在だし、ミドル/スロー・テンポの
楽曲にしても、ちゃんと疾走パートが組み込まれているので、全編を貫く突撃感覚に鈍りは全く見られない。
というか寧ろ、好戦的な楽曲の数々が撒き散らす殺気や狂気、そして何より「SODOMらしさ」に関しては
完全に前作を上回っているように思うのだが・・・どうでしょう?
また、全体的にテンポが抑え気味になった分、バーネマン(G)のメロディ・センスの良さや、攻撃的でありながらキャッチー、
それでいて戦う漢の哀愁まで伝える、トムの濁声Voのスペシャルさがこれまで以上に際立っている点もポイントかと。
取り分け、ダイナミックに迫り来る①、冒頭でキルゴア中佐が名言を発してくれる③、重心低くパワフルに
押し出してくる⑦といった、両者の魅力が如何なく発揮された楽曲のカッコ良さには心底ゾクゾクさせられますね。
METALLION誌において「00年代の名盤300選」に選出されたのも大いに納得の行く1枚。

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