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The Sham Mirrors / ARCTURUS
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2004-10-15 10:40:00)
UlverのTrickster G(Garm)とMayhemのHellhammer等のブラックメタル界の超大御所が参加したバンドの3rdアルバム。なんとEmperorのIhsahnまでゲスト参加!!このメンツを見ただけでも「買い」と思ってしまう人は大勢いる事でしょう(笑)

音の方ですが、こちらの期待を裏切らない、というより期待を遥かに上回る勢いで良かったです。まずヴォーカルですが、Ulverの1stを聴いた時からGarmの普通声は若いながらかなりの上手さだと思っていましたが、ここにきて更に表現力を増しています。Ihsahnを想起させるオペラティックな歌声のほかにも、奇術師をイメージさせるトリッキーなヴォーカルも披露してます…が、デス声は全く聴かれなくなってしまったのがかなり残念です(唯一デス声入りの「RADICAL CUT」もIhsahnがVoを担当)。

ドラムは、今まで私が聴いたHellhammerが関わったCDの中では、MayhemのGDOWと並んで最も音質の良い部類に入ります。海外のレビューを見ると、このドラムの音質を「Crystal clear」と評してたりしますが正にそんな感じですね。そして、このCDの宇宙的な世界観を端的に顕しているSverdの電子ピアノ、この硬質な音色は生ピアノのそれよりも良いと思わされました。

全体的に見るとブラック的な要素はそこまで強いわけではないですが、歌メロやピアノメロが美しくキャッチーなために取っ付きやすいにも関わらずアレンジは複雑で聴き応えがあり、文句無しに超名盤といえると思います。もし私が2002年のベストアルバム投票に参加していたら、迷わずこのアルバムをベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤーとかに選んでいたと思います。っていうかこんな超名盤のレビューがまだ3つしか無いなんておかしいです。

という訳で、みなさん是非買って下さい(笑)

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