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Purpendicular / DEEP PURPLE
H・W ★★ (2002-09-08 03:25:00)
音楽業界は、あくまでビジネスをしているのであって、「商品に貼られるレッテル」は当然、レコード会社にその選択権がある。
DEEP PURPLEと書いてあったほうが売れるだろう、と彼らが判断すれば、当然そう記載するだろう。
本当はジョン・ロードもイアン・ペイスも判っているのだ。「リッチーがいないのにDPと名乗るのはいくらなんでも無理がある」と。
しかし彼らにしても、良い音楽を演奏してお金をもらえればそれで幸せなわけで、マーケティングの戦略についていちいち必要以上に頓着したりはすまい。
結局バンド名なんてその程度のものなのだから、我々のほうがぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる事はない。メンバーが変わっている事はちゃんとアナウンスされているわけだから、「彼がいるバンドだと思って間違って買ってしまったではないか」という苦情を申し立てるのも間抜けでしかない。
HR界最高のキーボーディストと、世界屈指の表現技術を誇るギタリスト、さらにシングル・バス・ドラムを扱わせたら東西敵なしのスウィングの鬼、アレンジ力に長けたベーシスト。
たとえヴォーカルにかつてのパワーがなかったとしても、これだけ役者がそろったHRアルバムを、僕は見逃すわけにはいかない。
その内容は、メンバーそれぞれの個性をしっかりと活かした、素晴らしいものである。ほとんどの曲がジャムから生まれたと言う事で、曲の構成等は結構ラフだが、そんななかでズシリと胸に響く一瞬を数多く演出するあたり、さすがとしか言いようがない。
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