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Night in the Ruts / AEROSMITH
クーカイ ★★ (2002-06-16 11:54:00)
'79年発表。ライヴ盤を挟み、スタジオ作としては6作目。
いわゆる"低迷期"に発表された作品ゆえに、その評価は一般的には低い。
もちろん前スタジオ作までに見られた、ある種ギンギンなエキサイトメントは存在せず、地味な仕上がりではある。
メンバー間の不和、パンクロックの台頭という内憂外患ともいえる製作環境であったにも関わらず、しかし本作は駄作ではない。
本当に困ったとき、人はどうするか?しかもその人物が表現者だった場合。
その人物は自らの創造力の核となる部分を、しっかりと見つめなおすだろう。
彼らが行なったのは、その作業だった。
絶頂期を通り越し、バンドのキャリア半ばにして自らの本質を問い直した、過渡期の作品として本作は位置付けられる。カヴァー曲が多いのもそのためだと考えれば肯けよう。
もう一度言うが、本作は駄作ではない。裸のエアロ、自分達のルーツに立ち返ったエアロがここにいる。冒頭の2曲は佳曲。後半にも良い曲は多い。⑤がお気に入り。
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