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Foo Fighters / FOO FIGHTERS
クーカイ ★★ (2002-06-01 00:43:00)
'95年発表。1st。
本作と次作の『THE COLOUR AND THE SHAPE』は同一の作風で、双子の兄弟みたいなもの。ただし、片方は見た目陽気で、もう一方は思慮深い顔をしている。陽気な方が本作。
カート=コバーンの没後、残されたメンバーの活動について多大な関心が寄せられた。Bのクリス=ノヴォセリックは自身のバンドを結成しつつも、活動の主体はNIRVANAのライヴ盤の編集作業に重きを置いた。一方Drのデイヴ=グロールもバンドを結成、それがFOO FIGHTERSである。
本作は、方法論的には強弱法を採用した楽曲の構築など、NIRVANAと質感を一致させる面が多い。また、歌詞世界も物事や感情の暗い側面を映し出すものがあり、これもカートの世界観とある部分一致する。
しかし、決定的に異なるのはポジティヴな印象を受けるメロディが、これでもかと詰め込まれているところである。この点、グランジバンドだったNIRVANAとは大いに異なる。本作は一聴したところ、NIRVANAの2ndをより元気に明るくしたような印象を受ける。
同時期に流行っていた、ファン・パンクやメロコアバンドの諸作品を彷彿とさせる作風だとも言えるが、基本的にはこれもHRと言って良いのではないかと思う。
良い曲が多く、①、②、④、⑤、⑦、⑪、⑬などが気に入っている。

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