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Rock in Rio / IRON MAIDEN
クーカイ ★★ (2002-04-21 03:14:00)
'02年発表。メイデン久々のライヴアルバム。『BRAVE NEW WORLD』までのキャリアを総括。従って、当然のことながらスタジオ最新作からの曲が多い。だが、これが良いのだ。
まず、「THE WICKER MAN」。ライヴ・ヴァージョンで聴くこの曲は、かなり格好良い。「INTRO」が終わり、この曲が始まる瞬間はゾクゾクするような興奮を覚える。かの名作『LIVE AFTER DEATH』で、チャーチルの演説から「ACES HIGH」へと移る瞬間を思い出させる。
2曲目の「GHOST OF THE NAVIGATOR」も、「RIME OF THE ANCIENT MARINER」を想起させる。全般的に『BRAVE NEW WORLD』収録曲はライヴでは魅力が格段に増している。
だが、本作での一番の聴き所は、やはりCD1の8曲目「SIGN OF THE CROSS」と、CD2の2曲目「THE CLANSMAN」である。やはり、ブルース=ディッキンソンというヴォーカリストは、唯一無二の存在であることが思い知らされる。とにかく上手い。
メイデンにはライヴ・アルバムが多い。どの作品もバンドの歴史を総括する役割を担っており、いずれ劣らぬ名盤揃いだが、本作も間違いなく名盤である。全く、IRON MAIDENというバンドは、どれほどの高みに到達しようと満足することを知らない。次のスタジオアルバムも、凄いぞ。きっと。

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