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今週のアルバム10選
失恋船長 (2024-12-29 03:54:59)
『年の瀬に振り返りたい忘れがちな一枚』後編


①VOWWOW - Mountain Top
年明け早々ライブを開催する伝説のバンド
彼らのラストアルバムとなった今作
プロデューサーにボブ・エズリンを迎え全米進出を目指すも叶わず解散
とプレス紹介されたのだが真摯は分からない
その後まさか人見元基が学校の先生に転身するとは夢にもおもわなんだ
今作は過去のアルバムを見渡してもバラエティに富んでいる
逆を言えば散漫な印象を与える
そして出来不出来の差が激しいアルバムでもある
リメイクありだがシングルとしてリリースされたTELL MEはCMソング
そしてラストのI'm Gonna Sing The BluesもCMソングとなった
それだけに唐突な解散は残念な気分を味わった
聴き手にとってはこれがラストは消化不良だろう
しかしオープニングナンバーの表題曲は傑作だし
SEみたいなインストを挟んでのスピードナンバーのカッコ良さや
彼ららしい洗練されたアーバンなロックナンバーSPEEDなど今作ならではの魅力がある
アメリカンな曲に挑戦するのも久しぶりだった
名盤ばかりの彼らだが今作もまたV時代の総決算とも言える作風
今こそ聞き直して欲しい一枚ですね








②EARTHSHAKER - PRETTY GOOD!
前作とは打って変わってハードサウンドが復権した一枚
オープニングナンバーから工藤のドラムが躍動
彼のコージー・パウエル大好きドラムが復活した
それだけでも今作に対する好感度も上がるのだが
プロデューサーにマイク・ポーカロを迎え
アメリカンなロックサウンドを上手く導き出している
やっぱりホンマモンが参戦すると音も引っ張られますね
両者の共演は見事なマジックを炸裂しました
ハードサウンドの復活
そしてアメリカンナイズドの成功例
アースシェイカーの自肩の強さを見せつけました
アコギで魅了する⑦なんて今作ならでは
他のアルバムを見渡してもカラーが違うんですよね
でもシェイカー節は全開
TOTOとシェイカーの融合です





③Angel Witch - Frontal Assault
直訳するな正面直撃というアルバムタイトルが示す攻撃的なサウンド
そして英国由来のモヤのかかった音像と湿ったサウンド
彼ららしいオカルトテイストも感じられ
それ以外にも洗練された面も見せつけ
しっかりと成長している
専任シンガーが頼もしい存在感を出しているのも好印象
世間的には評価の低いアルバムだが
彼らは1stだけではない
今作と2枚目は英国ハードサウンドマニアならば必聴のアルバムだ
勿論NWOBHMマニアならば避けては通れない2枚である
アメリカ盤は2枚目と3枚目が混ざった作品がリリースされた
あれは良くなかったなぁ
騙されるぞ






④Don Dokken - Up From The Ashes
DOKKEN解散後に速攻結成されリリースされたドン・ドッケン名義のバンド
豪華メンバーが揃ったが
売れなかったので速攻解散した
いまでも2枚目を作って欲しいと思うほど出来が良い
ドンのソフトな歌声を活かしたメロディックスタイル
叙情的かつ洗練されたメロディはワールドワイドなサウンドだった
ビリー・ホワイトの力強いリズムギターがいい
ジョン・ノーラムを喰っているのだが
そういうのもバンドには良くなかったのかもしれない
いずれにしろ短命に終わったが内容は素晴らしい
DOKKENに負けない音楽性を作ったのはジョージでもピルソンでもなくドンだった






⑤Negarobo - Emergency
札幌のスラッシュメタル
この苛烈なる激音を聞いて欲しい
スピーカーをぶち破るような騒音に身震いさせられます
単に過激なだけでない超一流のスキルに支えられた構成力
ドラマーはラウドネスに加入する鈴木だ
それだけでも興味を持って貰えそうだが
モッシュピットの嵐となる肉弾戦よろしくな闘争心を煽る
破壊的なサウンドは今聴いても新鮮である
破滅的でありながらも刹那な響きを聴かせるギターも素晴らしい

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