この曲を聴け! 

Child Within the Man / SEBASTIAN BACH
うにぶ ★★★ (2024-09-29 19:58:20)
今年発売の新譜の中で、最も燃えるアルバムです。あまり期待せずに聴いたのですが、即ヘビロテになり、のめり込みました。
10年ぶりだけど、衰えは感じません。むしろ若返ってる?
ポップなメロディを甘く歌う部分もあり、キャッチーなハード・ロックとも言えるのですが、どの曲にも必ず激しく声を振り絞る熱い盛り上げ箇所が用意されていて、「キタキタキターーーッ!!」って感じで、ゾクゾクします。
このザラついた声、特徴的な節回し、感情移入たっぷりのスクリーム。戻ってきたなー。これが聴きたかったんですよ。お帰り、バズ!!
そして何より、曲がいい。かっこいい。歌メロもいいけど、特にギターのフレーズが凝っていて印象的です。
ほとんどの曲づくりにギターのデヴィン・ブロンソンとプロデューサーのマイケル・“エルヴィス”・バスケットが関わっているからか、寄せ集め感のない、しっかりしたバンドの作品という感じになっています。
豪華ゲスト陣も、目立ち過ぎず、アクセントになるように彩を添えています。スティーヴ・スティーヴンスとまた組んで今後何かやってくんないかな。
SKID ROWの『THE GANG’S ALL HERE』は、エリックの歌も曲も素晴らしかったのですが、コーラスの掛け合いやメロディが陽性で朗らかな印象でした。こちらはベクトルが陰性で歌詞も凄惨な印象があり、メロディアスではあれどシリアスで刺々しい。
でもそこに惹かれます。心を揺さぶられる音楽です。
久々にいいもの聴かせてもらいました。'20年代の名盤を選ぶなら、絶対入れるなー、これ。

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