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Pleasure Beats the Pain / REMEDY
火薬バカ一代 ★★★ (2024-08-13 23:39:05)
コロナ禍で活動の場を失ってしまったロバート“ロリ”フォルスマン(G)が、空いた時間で書き上げた楽曲を発表するべく結成したREMEDY。’22年に1st『SOMETHING THAT YOUR EYES WON’T SEE』を発表したところ、これが本人にも予想外なことに大ヒットとなり(母国スウェーデンのTOP10チャートにランクインする程だったそうな)、その勢いを駆って'24年4月に本2ndアルバムがリリースの運びとなりました。『SOMETHING~』の日本盤発売は'24年2月だったので「えぇ、もう?」とちょっと吃驚してしまいましたよ。
前作同様、作曲には6人目のメンバーというべきソレン・クロンクヴィストが全面関与し、マスタリングにECLIPSEのエリック・モーテンセンを起用する必勝の陣容は継続。なので今作も音楽性の方に変化は皆無であり、90年代だったらゼロ・コーポレーションからリリースされたであろう、北欧のバンドならではの透明感と哀感に彩られたメロディアスHRサウンドにグッと来る1枚に仕上がっています。
ぶっちゃけ初聴時はあまり強いインパクトは受けず「慌てて作ったから練り込み不足なのでは?」と心配になったりしたのですが、繰り返し聴き込んでみれば、悲哀たっぷりにOPを飾る①あり、歌メロもGも泣いている③あり、ヒット・チャートを賑わせても不思議ではないキャッチー④あり、ソレン&ロバートのメロディ・センスが冴え渡る⑧あり…といった具合に楽曲の秀逸さがじわじわと浸透。現在では「前作に勝るとも劣らぬクオリティ!」との結論に落ち着いた次第で。
若干の置きに行った感はありつつも、今回も安心して楽しめる1枚であることは間違いありません。

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