この曲を聴け! 

Dark Parade / CIRITH UNGOL
kamiko! ★★★ (2023-11-07 00:03:34)
このバンドに心酔しちゃうとカルト集団に入信してしまうのでは?
コレを聴いてしまうと、洗脳されてしまうのでは?
なんてことは99.9%無いと思うので予防線を張る必要もないと思うよ。
ただ、ボクはカルトバンドにしか見えないw

まーたKamikoがマニアックな変なコト書いてる・・と健全なリスナーにバッシングされるかもだが(汗)。
まあ、作品鑑賞のスタンスや見方、思想の持ち方こそ自由ですので
健全なリスナーは「変な人」の戯言と思ってスルーして下さい。

昨今、神秘化された魔法や悪魔的要素を含む、音楽・映画・ゲームが随分幅をきかせていることに気持ち悪さを
ボクは感じている。こういうネタは、健全なサブカルチャーが多い中で、隠れて楽しむモノであるべきで、昔はそうだった。
昔はそのテのサブカルチャーは一部のマニアにウケて、稀に、まさに「カルト化」した人気を博すワケです。
ただ、近年はそういう一部のマニア向けということはなくなり、悪魔崇拝といった悪習が大衆化しているなと。
その筆頭は、トールキンの『指輪物語』の焼き直し『ロードオブザリング』だなぁと思っている。
トールキンの死後、この指輪物語から、映画や小説『ロードオブザリング』ブームが巻き起こるワケですが
ワリと「魔法」と「悪魔」にクローズアップされた描き方がされているというのがボクの感想で
更に、後期作品は徐々に「陰鬱」な雰囲気が全面に出てきたな、と思っている。
悪魔を祓うという正義の物語であっても、その演出から、悪魔崇拝に神秘性を感じ魅了された人は多いワケです。
まず、この現象をどう思うか、コレをサブカルチャーによる洗脳・扇動だと思うか思わないか、です。
また、現実に悪魔崇拝というカルトが存在して、暗躍しているということを信じるか、信じないか、です。
実際にロードオブザリングに対しては、宗教論争や批判が起こっている。

このバンドと全く関係ない、と思われるかもしれないが、Cirith Ungolが描く世界観は、トールキンの作品からの
引用が多い。また、このバンド名は、トールキンの小説に出てくるキリス・ウンゴル峠から貰っている。
恐らくバンドメンバーたちは純粋にトールキンのファンであって、そのファンタジーを題材にしているんでしょうが
トールキン死後、そのSFファンタジーが悪魔崇拝文化普及に改編されて広められた感をボクは感じている以上
この題材だと、カルト臭を感じてしまうワケです。

また、普段ダークサイド音楽を蒐集している立場から言わせてもらうと、「ロック音楽という視点」に限れば
悪魔崇拝の発信拠点ルーツは英国であり、第2に米国(ワシントン)
次いでフィンランド以北、スラブ地域のような寒冷地、ある時期から突然増えたオーストラリアetc・・・。
ジャケフェチの立場から書かせてもらえば、初期作品から今作までデザインを手掛けるアーティストの
出身と「受賞歴」なんかを知っていると、(この人自身が悪いと言っているのではない)
このバンドの背後の人間関係には、そういう悪魔崇拝信者がいるのかも、という疑惑は拭えない。
ここらへんの屁理屈は、どうにも一口では言い表せない。

まあ、大衆化した映画のような威力があるとは思えないので、別に普通に楽しめばいい盤です。

→同意