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72 Seasons / METALLICA
kamiko! ★★ (2023-10-26 01:04:41)
米国産HM2023年作
前作が結構好きだったので、今作はどう?という感じだったが、まあ、前作の方が好みかな。
初期4作品を愛する高齢者リスナーですから、まあ、それ以降の作品自体にあまり愛着が沸かないんですが。
少なくとも、ギターの音像と安定感のあるリズム隊、特有のワウを咬ませた粘り気のあるギターソロは
他のバンドよりも高い位置のクオリティを持ってて、流石王道を突っ走ってきたバンドだな、という感じだ。
大作主義について賛否両論なのか、ボクは雑誌というものを全く見ないのでわからないが、ココの書き込みを見る限り
否定的な意見も出てるみたいですが・・ボクはそもそも苦行ドゥームファンなのでそこは意外と気にならない。
ルート音から理に叶った進行しかしないシンプルなコードワークや凝ったハーモニーがあまり登場しない楽曲を
原点回帰ととるか、面白みがないととるか。ボクは後者でして、そこが面白くない。
音響的には鉄板のクオリティを保ってて、バンドメンバーが高齢になっても進化しているなと思うものの
作品毎に失われているのは、コードワークやハーモニーの妙、といったところだろうなあ、というのがボクの感想。
初期作品はそういった面白さがあり、更に変拍子の妙があったワケでして、そこに魅力を感じた高齢リスナーは
流石古参バンドと思いつつもどこか退屈さを感じてしまうんじゃないかな。
各々の演奏力が高く個性を持っている分、抜群のタイム感や中毒性の高い音像があるからある程度大作主義でも楽しめる。
但しこれを愛聴し続けるかというと、ちょっと疑問符かな。前作か初期4作品を手に取るだろうな。

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