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Creye / CREYE
火薬バカ一代 ★★★ (2023-05-19 01:02:35)
CREYEは、スウェーデンのHRバンドGRAND SLAMのメンバーだったアンドレアス・グルストランド(G)により、当初スタジオ・プロジェクトとして結成。挨拶代わりにリリースしたシングル『NEVER TOO LATE』が評判を呼んだことから、正式にバンドへと昇格を果たした後、FRONTIERS RECORDSと契約を交わして’18年に発表した1stアルバムがこれ。Voを担当しているのが、ジム・ジッドヘッド(ALIEN)のご子息ロビン・ジッドヘッドであることでも注目を集めましたね。
バンマス役をKeyが担っているので、聴き手によっては「軽過ぎる」と感じるやもしれませんが、いかにも北欧産な涼しげな哀愁を宿したメロディ、出しゃばることなく的確に楽曲を盛り立てるアンドレアスのGとに彩られたキャッチーなハードポップ・サウンドは、それを押しても十分に魅力的。ロビン・ジッドヘッドも父親譲りの美声を生かした伸びやかな歌唱をもってクオリティアップに貢献してくれています。
念願のアルバム・デビューに当たり、より強力な楽曲を揃えるべくバンド外部から協力を仰ぐことに躊躇はなかったようで、収録曲のクレジットにはレーベルの伝手で参集した腕利きソングライター達の名前がズラリ。中でもCODE REDのソレン・クロンクヴィストとPALACEのマイケル・パレス共作の⑦は、この座組に高まる期待を裏切らない透明感溢れる名曲です。勿論、助っ人に頼り切りということもなく、⑪のような逸品を単独で書き上げてしまうアンドレアスの作曲能力も大いに評価されて然るべきですよ。
デビュー作にして早くも(良い意味で)ベテラン・バンドばりの安定感すら漂う力作。

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