この曲を聴け!
Rebirth / ANGRA
ポール・ビッテンコート ★★ (2005-04-13 15:34:00)
2001年に発売された4thアルバム。この批評を書いている時点では僕の中でアングラ史上最高のアルバム。僕はそこまで多くのCDを聴いたわけではないが(普通の人よりは聴いてると思うけど)、その中で間違いなくこの「REBIRTH」は10本、いや5本の指に入る。こういう言い方は賛否両論あるだろうが、ハロウィンの「KEEPER OF THE SEVEN KEYS-PART 2」と並んでメタル史に残る名盤だと思う、マジで。特に「NOVA ERA」は、ファンの中でもあの「Carry On」と双璧を成すほどの名曲である。
このアルバムから大幅にメンバーチェンジした訳だが、新メンバーが素晴らしくいい仕事をしている。特に、特筆すべきはボーカルのエドゥ・ファラスキだ。前ボーカルのアンドレ・マトスの声があまり好きではなかったのだが、エドゥの声はまさに僕のツボだった。声質だけでなく、歌の巧さもはるかにアンドレを凌駕している。文句をつけたくてもつけようがない。
さて、もう二人の新メンバーについても触れなければ…。まずベースのフェリッペ・アンドレオーリだが、公式ホームページを覗いたところ、影響を受けたアーティストの中にミスタービッグ(ベーシストはビリー・シーン)、ジャコ・パストリアスの名前があったことからもかなりの技巧派だということがうかがえる。もちろん、アルバムの中でもそのテクニシャンぶりは随所に聴くことができる。ハイレベルなギターとのユニゾンは特に必聴だ!なんと彼は1980年生まれ!そして最後の新メンバー、ドラムのアキレス・プリースター。ハイスピード・ナンバーだけでなく、プログレ色も濃いアングラにとってもっとも重要なパートといえるドラムだが、まったく問題なく叩ききっている。リズム隊の二人なくして新生アングラを語ることなどできない…。出来れば彼らの作った曲も聴いてみたいものである。
そして、この新生アングラを作り上げた二人、ラファエル・ビッテンコート、キコ・ルーレイロについてだが、アルバムを聴く限り、前向きな姿勢しか伝わってこない。他のメンバーの脱退問題など、ネガティブな作品になる要素は多分にあったと思うのだが…。タイトル通り、アングラは生まれ変わったのである!
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