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Eleventeen / LEE KERSLAKE
失恋船長 ★★★ (2023-04-07 11:12:30)
オジー・オズボーンやユーライア・ヒープのドラマーとして有名なリー・カースレイクの遺作となったソロアルバム。ドラマーのソロとしては掟破りのバラードで始まる展開に驚いたが、目立たず騒がしくない、エレガントなドラミングで定評のあるMr.屋台骨と言える素晴らしいドラマー(リーの事をコージー・パウエルを同等と語る人物にあった時は心の底から驚いた、これほど方向性が違うのに、モノを知らんとは実に恐ろしいです)リー・カースレイクの魅力がギュッと詰まったと言えるのは間違いない。特にヒープ時代は、リーのコーラスは一つの武器であり、重要なピースだったことは間違いないでしょう。
なんと言っても我を強めて楽曲をぶち壊さない、彼の奥ゆかしさはリズムプレイの鏡ではないだろうか?

ここで聴ける温かみのある歌声、美しいメロディを生かした牧歌的なバラード、そんな中にもヒープ時代を想起させるような②のような楽曲がある、キャロル・キングのカヴァーもハマっている、ラストのインストナンバーも泣かせますねぇ。
これが遺作と思うと余計に泣けます。味わい深いギターの貢献度は計り知れません。それと高音をサポートしたコーラスも良かった。

ハードロックやメタルかと言われるとチョイと違うが、これぞクラシックロックな魅力に溢れている。8曲にまとめたのも大正解だ、もうちょい聴きたいで終わるぐらいが丁度良いですね。

彼の活動歴に引っ張られない純粋な人にすすめたいですね。英国ロックが好きな人にもグッとくるものがあるでしょう。

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