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Rebirth / ANGRA
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-01 00:28:00)
発売当初はとても好印象でよく聴きました。確かにドラマティックHMとしては非常に高いレベルの作品です。新加入のエドゥもアンドレ以上にパワフルな歌声ですし、ギターやリズム隊も文句なしのプレイを聴かせてくれています。
しかしだ。こうして発売から約3年ほど経ってみると、それほどのものでもないかな~と思えて来ました。
原因はただ一つ。アングラらしさが薄い、と言うことです。
あのヨーロピアンな哀愁とは違う彼らならではの憂いが、以前のアンドレ時代のものと比べるとかけている気がします。「Unholy Wars」なども明らかにブラジリアンなリズムを強調していて、他のバンドには真似の出来ない独自の個性を発揮しているとは思いますが・・・。どう伝えればこの感覚が分かっていただけるのでしょうか。
やっぱりアンドレ先生なのかな~・・・。
先生の持っていた唯一無二の感性は残念ながらここにはありません。
先生の個性とキコやラファのメタル然とした感覚がベスト状態で発揮された時、「ANGELS CRY」や「HOLY LAND」などの永遠の大傑作が産まれていた気がします。
だからと言って、僕がSHAMANのアルバムを楽しめたかというとそういうわけでもありません。あっちはあっちでまた演奏的な面で難があるような気がします。でも彼らの音楽の目指すところは僕の趣向に合っているんです。
とやかく言いましたが高品質な作品であることは間違いありません。胸を張って好きだと言えるアルバムです。楽曲としては「Millennium Sun」や「Heroes Of Sand」のメロウなナンバーが好きです。特に「Heroes Of Sand」のイントロのギターはライヴで見ると、キコ、えらいことやってますね。よーそんなこと思いつくな~というプレイです。ひそかに「Visions Prelude」も大好きです。
そしてよーく比較してみると曲順構成が「ANGELS CRY」と全く同じですね。
新作はどうやらヘヴィでテクニカルな内容になっているとか。
単なるメロスピ・バンドにならないように、次作では確固たるアイデンティティーを確立して欲しい。

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