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Zenith / AUTUMNS CHILD
失恋船長 ★★★ (2023-01-07 08:16:01)
ミカエル・アーランドソンがフロントマンを務めるメロディックメタルバンドの3枚目。コンスタントにアルバムをリリースと活動も順調な用でメロディメイカーとしての才能を遺憾なく発揮という事でしょう。相棒であり右腕として辣腕を奮うMOON SAFARIのポントゥス・オーケソンのギターワークもギラリと光を放ち、ここで聴ける多様性の溢れたメロディアスメタルサウンドの根幹を支えている。
とにかく叙情派ナンバーは勿論だが、煌びやかなポップチューンにバラード、戦隊モノの主題歌みたいな楽曲まで用意とやり過ぎなくらい、メインストリームに睨みを利かせつつも、合い言葉は哀愁のメロディと言わんばかりに、徹底した音楽性を追求している。
その中で哀愁美の配合を変えバラエティに富んだと感じさせる手腕は見事でしょう。やはり参加メンバーの技量というモノがモノを言っている。技巧的志向のバンドサウンドではないが、余計な事をしなくとも十分に力量の伝わるミュージシャンシップ、唄を中心としつつもギターソロでは大見得を切るかの如く、堂に入ったパフォーマンスで魅了と、メロディアスハードかくあるべきなスタイルに付きするんでいる。音楽性の拡散を果たしつつも、従来のファンから苦情を寄せ付けないソングライティング力に唸らされる。

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