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Prophet / PROPHET
火薬バカ一代 ★★★ (2008-02-02 21:56:00)
後にNUCLEAR ASSAULTに加入して、ファンの引っくり返らせたスコット・メタクサス(B)を頭に、MESSAGEのディーン・ファザーノ(Vo)、DANGER DANGERのテッド・ポーリー(Ds)ら、メロディ愛好派のリスナーにはグッとくる面子が顔を揃えた、ニュージャージー出身の5人組HRバンドPROPHETが、'85年に発表した1stアルバム。
幻の名盤として一日も早い再発が望まれていた1枚で、'94年に日本で世界初CD化が為された時は大喜びしたものでした・・・が、現在では再び廃盤。なんじゃそりゃ。
スペーシーな音色で、楽曲に奥行きを演出するKeyをたっぷりとフィーチュアした、叙情的でドラマティックなハード・ロック・サウンドは、80年代のKANSASやBOSTONといった、プログレッシブ・ロックと産業ロックの中間を行くバンド群を彷彿とさせ、特に、Keyによるイントロ部分だけで掴みはOKとなる、荘厳なOPナンバー①と、シングル・カットもされた都会的な哀愁漂うバラード⑥は、うるさ型のマニアからも「必聴の名曲」と高く評価される、PROPHETというバンドの魅力が判り易く詰め込まれた仕上がり。しかもこのアルバムには、この2曲以外にも、初期BON JOVI風のキャッチーさと哀愁を兼ね備えた③、切なさ炸裂の泣きメロ・バラード④、本編中ではプログレッシブ・ロック・テイストが最も強く出ていると言えそうな⑤、爽快に疾走するハード・ロック・チューン⑧と、「この1曲のためだけでもアルバムを買う価値あり」級のクオリティの楽曲が目白押しなのだから堪らない。
PROPHETは、他にも2枚のアルバムを発表しているが、取り敢えず、真っ先に押さえるべきは本作で決まり。

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