この曲を聴け!
Давид Фёдорович Ойстрах
めたる慶昭 ★★★ (2022-01-21 18:24:55)
バイオリン独奏ダビッドオイストラフ
スペイン交響曲 ラロ ジャンマルティノン指揮 ベルリンフィルハーモニア管弦楽団
第1楽章
題名は交響曲となっていますが、実際はバイオリン協奏曲でその第1楽章です。
タイトル通りのスペインらしく情熱的な独奏メロディーを往年の名手オイストラフが好演しています。
ラロってそんなに高名ではないと思いますが、それでもこれは美しいメロディーが終始躍動していて良いですよ。
第2楽章
オケの弦楽陣がポンポンと弾む様な演奏で始め、その上をオイストラフが伸びやかにテクニカルな旋律を奏でていきます。
4分半程の短い楽章なので纏まり感が有りますね。
第3楽章
オープニングからオケが派手に鳴り立てて、そのまま暫く演奏が続きます。
1分近くして漸くバイオリン独奏が入りますが、印象的なメロディーでこの楽章が通常省略される事が多いってのが理解出来ないですね。(初演でサラサーテが抜かしたらしい)
独奏はかなりテクニカルでメロディーも良く、ご機嫌な気分で聴けるのにね。
第4楽章
今まで比較的テンポの良い楽章が続きましたが、此処ではアンダンテと遅めの演奏で哀愁を帯びたメロディーとなり、アクセントが付けられていますね。
独奏バイオリンもテクニックよりは表現重視な演奏となっています。
こうして聴いているとオイストラフはベートーヴェンで言及したコバーチェより遥かに上手いなあ。
有名なわけだ。(因みにこの盤はオイストラフシリーズとなっています)
第5楽章
最終楽章はまたリズミカルに華やかに最後を飾るに相応しいものとなっていますね。
此処での独奏は正に緩急自在の演奏を要求されていますが、オイストラフは楽々と艶やかな演奏で、恐らく並のソリストでは表現しきれない躍動感や華やぎをいとも簡単に出していますよ。
特に終盤の指を弾きながらテクニカルに演奏する見せ場は格好良い!
バイオリン協奏曲第1番 ブルッフ ロンドン交響楽団 ロヴロマタチッチ指揮
第1、2楽章
このレコードは第1楽章第2楽章トータルで17分11秒という表記になっています。
比較的静かに始まり、オイストラフの独奏がいきなり情熱的なメロディーを奏で始めますが、このメロディーは秀逸ですね。
ただ、その後比較的穏やかに進んでいく所は多少退屈です。
これが第2楽章なのかな?
良いメロディーも有るけど断片的で繋ぎ方がカッタルイね。
第3楽章
これが最終楽章ですが、これはまた華やかで如何にも最終楽章らしいですね。
ラロの「スペイン交響曲」よりテクニカルさは求められてないと思いますが、華やかさはこちらの方が要求され、オイストラフは完璧に表現しています。
第2楽章で少し眠くなったけど、此処ではバッチリ目も覚めて聴き入りました。(笑)
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