この曲を聴け! 

The Devil You Know / L.A. GUNS
失恋船長 ★★★ (2021-09-21 14:39:46)
先日フロンティアレーベルからL.A GUNSの新譜情報が届く。2021年の11月に待望の新作が出ようのなのだが、底で紹介された新曲のPVがヤバい。あのフィル・ルイスが変な髭を蓄えていた。なんだあのへの字のもみあげ繋がりの奴、なんとも気持ちの整理がつかぬまま、古いアルバムに発言が無かったので投稿します。
バンドの首謀者であり、本来はトレイシー・ガンズあってのL.A GUNSなのですが、奇妙な関係性に終止符うった前作、そして2年のインターバルを空けてリリースされた今作は、前作同様の退廃的は美意識に包まれたグラマラスなハードサウンドを披露。このバンドらしい、ムードとダークでメランコリックな叙情性を生かしたワイルドロックは、雰囲気重視のフィルの歌声との相性も抜群に発揮しながら、唯一無二の個性を光らせている。
ハードなギターは哀愁の滲ませながら表情豊かなプレイで魅了、熱いエモーション迸るヘヴィロックに色と艶を与えている。そしてフィルも大胆不敵なパフォーマンスで同じく魅了、相変わらず刺激的な男である。
このバンドの根っこにあるのは男らしいハードサウンドである、猥雑ではあるが、先鋭的なヘヴィネスさは女人禁制な魅力があり、初期の頃の尖りまくっていた時代が復権している印象もあるが、インターバルが短いのか、やや消化不良気味な面もある。
また時代の流れやメンバー間のいざこざなど、常にこのバンドの取り巻く環境が活動に支障をきたしているようにも思う。なんたって3挺目のL.A GUNSが登場するくらいである。
でも、今作を聴けば、このバンド、今が旬を迎えていると思えるでしょう。スタジオ作とは思えない生々しい荒っぽさにライブバンドとしての側面を垣間見ましたね。バラエティ豊かな楽曲をひとまとめに束ねるパワー、2021年リリースの新作も心配なさそうです。

→同意