この曲を聴け!
その時歴史が動いた
HIGASHI (2021-02-23 06:29:57)
>めたる慶昭さん
ご無沙汰しております。僕の趣味はHM・高校野球・歴史・旅行あたりでして、歴史は小学生の頃からだから一番長い趣味なんですよね(笑)
<2つの誠>
さて、復活第二弾は吉田松陰と土方歳三についてです。吉田松陰は楠木正成ファンとして有名な人ですので、この方が二番手に持ってこいだと思い、思い出しながら書き進めます。
数年前、東京の高幡不動尊に土方歳三像を見学に行きました。さすがに鬼の副長と謳われた人物だけに今にも斬りかかってきそうな形相はなかなかの迫力でした。お土産に何か買って帰ろうといろいろとお土産店を物色していた際にこんな彼の辞世の句をお土産のパッケージでみつけました。
「たとい身は蝦夷の島根に朽ちぬとも 魂は東の君をまもらん」
意味は、たとえわが身が北海道で死に絶えることとなったとしても、魂はいつまでも江戸の将軍や日野の人々を守り続けるぞ、という感じでしょうか。
はて、どこかで聞いたような?
と思い、持っている本をいろいろ探してみると萩で買った吉田松陰のこの句にぶち当たったのです。
「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂」
意味は、わが身がたとえ東京の刑場の露と消えたとしても、私のこの国を思う気持ちはこの大地に留め置いて欲しい、という感じでしょうか。
当時彼らは長州藩と新選組でまさに敵対する関係にあったわけですが、主君としている対象(天皇と将軍)が違うだけで、実は全く同じタイプの人だったということでしょう。そんな彼らであったからこそ今でもそれぞれの地元の人々に敬愛され続けているのではないでしょうか。
吉田松陰は山口ではいまだに吉田松陰先生と呼ばれ、小学校によっては銅像もあるそうだし、土方歳三はその生き様もさることながら、京で女にモテモテだった、という逸話も頷けるほどのイケメンな写真が残っているため、今や日野は言うに及ばず全国の幕末歴女ファンを虜にしているのであります(笑)
こんな二人の貫いた誠も素晴らしい生き方だなぁ、と私は感嘆とする次第なのです。
追記
実は吉田松陰にはもう一つ有名な句があります。
「かくすればかくなることと知りながら 已むに已まれぬ大和魂」
意味は、こんなことをしたってこうゆうふうな結果になるのはわかっているけど、今自分がやらなければ誰がやるのだ!っということになります。
この句をテレビで薄ら笑いを浮かべながら言った政治家がいます。それは小泉純一郎。
その場面とは誰も勝てないと思われていた橋本龍太郎との自民党総裁選になぜ初めて出馬するのか、とテレビや新聞の記者たちに問われた場面でした。
確かに彼はその時は大敗を喫した。ただその誠を貫く政治姿勢は大衆の心に突き刺さった。そして同じく橋本龍太郎と争った自身3回目の総裁選では不利だと言われながらも、大旋風を起こし見事に勝って見せました。これも誠のDNAのなせる業だったのでしょうか・・・・。
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