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Metal City / RAVEN
うにぶ ★★★ (2021-01-24 17:41:36)
ドラマーに元MALIGNANCY、FEAR FACTORYのマイク・ヘラーを迎えて収録された、'20年発表の14thフル・アルバムです。
あれから40年・・・「RAVENの全盛期はいつか?」という問いに対し、確信をもって答えます。「今でしょ!」
いやー、とんでもない出来ですよ。間違いなくRAVEN史上最速最重。「100% KICK ASS」「THE WILDEST BAND IN THE WORLD!」の宣伝文句は伊達じゃありません。
アメコミ風ジャケにドン引きして最初はスルーしてたんですが、今では2020年のベスト・アルバムはこれ以外考えられないとまで思っています。
1曲目から元気いっぱいのドラムに煽られつつ爆走し、ギターもベースも破天荒に暴れまくり、炸裂するハイトーン・ヴォイスはキング・ダイヤモンドばりに超音波レヴェルで空間を切り裂きます。これで60代とか、信じられません。
2曲目でさらにクレイジーにヒート・アップし、「おっさんたち大丈夫?」と心配していたら、3曲目はブラスト・ビートまで導入してさらに加速。興奮しすぎて鼻血が止まりません。もはや狂気の沙汰です。
どの曲も本当に生き生きと、メタルをプレイすることが楽しくて仕方がない、もっとエネルギッシュに、もっとイカレた感じにやっちまおうぜって感じでプレイされています。
攻撃的でやりすぎているくせに十分にキャッチーで実は曲調も幅広い。好きな曲は全曲です。MOTORHEADへのトリビュート曲「Motorheadin'」もニヤニヤが止まりません。
スラッシュ的突撃疾走感と粗削りなハイパーアクティヴロケンローの熱狂が同居するアスレチック・ロック。名盤『WIPED OUT』の頃の正統的進化系です。こんなもんが聴ける日が来るとは思っていませんでした。大満足です。

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