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Alpha / Omega / Masters of Disguise
失恋船長(2021-01-11 16:05:09)
US産スピードメタルの雄Savage Graceのアルバムからバンド名を拝命したバンド。それだけにデビュー作は、バキバキのベース音も含め、完全にフォロワーという形をとっていた。それもカヴァーバンドから派生しているのだから当然です。
今作は、いい意味で彼らの個性を出している。その反面、無頼なコンクリートアメリカンスタイルは捨て欧州風味も倍増。しっかりと歌い込めるシンガーの素養もありMasters of Disguiseの音になってきている。
ギターも巧者であり、よく泣き疾走する。
基本はスピード重視の楽曲と音楽性、彼等のやりたいことは貫かれているが、余所行きに変わった印象は拭えない。特にアコースティカルなパートも増やし音楽性に深みが増している。
この手のスピードメタルにありがちな、勢いだけではない懐も深さ、そういう演者のバックボーンも巧みに取り込み、脱Savage Graceに成功した。
元々がドイツのバンド、それだけに順当なスタイルに落ち着いたといえる。彼等の武器は欧州風味のあるステゴロ喧嘩メタルであったが、ジャーマンスタイルの王道パワー/スピードメタルに落ち着いた。
そこが評価を分ける最大のポイントだろう。
余計な先入観がなければ不満などあり得ないが。、個人的には、やはりそっちの方向性に流れたかが強い。

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