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Explosive - studio jam / ANTHEM
失恋船長 ★★★ (2021-01-02 17:13:26)
ANTHEM feat. Graham Bonnet名義でリリースされたスタジオジャムセッションライブを収録した企画モノアルバム。過去に一度アンセムの曲をグラハムが唄う企画を成立させたが、今回のコラボも両方のファンが得をする内容に落ち着いている。
自動登録出来ないので下記に収録曲を紹介
1. Gypsy Ways(WIN, LOSE OR DRAW)
2. Cryin’ Heart
3. Midnight Sun
4.Since You Been Gone
5.Lost in Hollywood
6.Desert Song
7.The Witchwood
8.Night Games

頭3曲はアンセムのカヴァー、かつて一緒にやった奴、④⑤はRAINBOW、⑥はMSG、⑦はアルカトラス、ラストはソロからという、グラハムの代表曲も網羅。正直、RAINBOWは聴き飽きているので、さほど興味は惹かれなかったが、⑥⑦は美味しい選曲であり、特に⑦は良かった。そしてラストを飾るのはソロ時代の代表曲と言えるNIGHT GAMES。これで終演という選曲にグッと掴まれます。性質上、これ以上の収録曲を望むのは贅沢な話ですが、できれば12曲くらいは入れて欲しかった。特にアンセムが大好物なワタクシとしては、過去にやっていない坂本英三時代をドンと増やしてくれたなら、感動を一入だったんですが、ないものねだりは良くないので諦めます。それくらい、もっと聴きたいという魅力が満載。
アンセムの曲に関しては森川と歌い分けるパターンをとっており、まさに夢の競演感が強まったのもファンとしては嬉しい限り。
ジャムセッションですから、等身大の魅力が収録されているのもポイント。正直、アンセムの曲を歌い慣れていないよなぁと感じるし、明らかにエンジンがかかるのはRAINBOWからだ、衰えだって隠せない。70前後のお爺ちゃんである。そんなグラハムが、ここまで歌い上げるとは恐れ入る。そして森川之雄がいかに優れたシンガーかを改めて思い知らされた。

バックを支えたアンセムのメンバーには賛辞を送りたい、線は細いが、存在感のあるギターはテクニカル、ミスをしない清水の天賦の才に脱帽、ドラムは若さ溢れるパワーが漲り後方支援、バンドの推進力として柴田直人に食らいつき、時には押し込んでくる。そういう歴戦の兵による、贅沢な大人の遊び、そんな夢の競演を楽しめるのだから、ファンならずとも聞く価値のある一品へと仕上がっています。

中盤からのグラハムがエグイんだよなぁ。主役はグラハム、彼に敬意を払ったメンバーも凄い。そして、両者がコラボするグラハム劇場には間違いなくマジックが存在するんだということを知らしめた。限られた時間の中で、是非とも第二弾を期待せずには、いられないでしょう。次は新曲なんかもあれば最高である。

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