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Hazardous Mutation / MUNICIPAL WASTE
火薬バカ一代 ★★★ (2020-12-01 00:07:41)
METALLICAリスペクトなタイトルが冠された1stフル『WEATE EM ALL』が評判を呼び、英国エクストリーム・ミュージックの老舗レーベルEARACHEとの契約をゲットしたMUNISIPAL WASTEが、'05年に発表した2ndアルバム。
本作から、歴戦の強者たるデイヴ・ウィッテ(Ds)が加入。スパスパと快刀乱麻な彼氏のドラミングを推進剤にして突貫するサウンドは、従来のハードコア/パンク的前のめり感や、思わずグイグイ酒が進むキャッチーな高揚感は堅持しつつ、間断なく刻まれるリフ&リズムは益々切れ味鋭く、ローからハイへ一気に駆け上がる曲展開はダイナミックに…と、これまで以上にヘヴィ・メタリックにビルドアップされています。
モノの数秒で終わってしまうような瞬間風速ナンバーを演る一方で、全体としては楽曲が長尺化。といってもランニング・タイムが1分台から2分台になった程度の差なのですが(全15曲収録で収録時間は26分)――より緩急演出に気の払われた曲中の要所要所において、勇壮にして印象的なメロディを散りばめるGの活躍ぶりも、本編のメタリックな硬質感を後押ししてくれています。特に、JUDAS PRIESTへのオマージュを感じさせるタイトルからしてニッコリさせられる②、IRON MAIDENばりのリードBが耳を惹くアルバム表題曲⑧、血沸き肉躍る曲調に劇的なGソロが華を添える⑬といった、一際HM成分が色濃く滲み出す楽曲のカッコ良さは格別ですよ。
ラインナップの完成や基本となるサウンド・スタイルの確立等、現在へと至るMUNISIPAL WASTEの土台を築いた重要作。カタログにハズレがないバンドだなぁ

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