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高校野球が好き!FOREVER
HIGASHI (2020-08-13 07:41:49)
「不撓不屈」
先日、平田高校VS創成館高校の試合をテレビで観た。平田高校は21世紀枠での選出された高校だったが、これぞザ・公立高という試合で十分に楽しませてもらった。
主戦の古川投手は120km台の速球でどんどん相手の内角を気迫で攻めていき、この球速にも拘わらず、序盤は相手打者をかなり詰まらせていた。
打線も序盤は何度かチャンスを作ったが、創成館の投手はさすがにレベルが高く、得点させてくれない。結局は完封負けだったのは実力差からして致し方ない印象だった。
古川投手も好投していたが、さすが創成館は野球が洗練されていて、そつなく加点を続けていき、9回で4-0。
最終回の代打攻勢も実らず、ツーアウトで古川君の打席。一人でも多く試合に出させてあげたいならここでも代打でもいい場面。が、そのまま古川君は打席に入る。それはやはりここまでチームを引っ張ってきた古川君へ対する監督の敬意の表れだったように感じた。
そんな監督の気持ちに応え、古川君は痛烈にレフト前にはじき返し、ヒット!
結果として代走と代打でさらに2名試合に出る事ができたのは信頼がもたらした好結果だったように思う。
大した選手もいない、選手層も薄い、平凡な野球しかできない公立校。そんな公立校に野球が好きな地元の選手が集まり、才能のあり、選手層も厚い強豪私立校と堂々と渡り合っていく。地方予選のベスト8なんて今回のような試合のオンパレードだ。
甲子園で観られるのは通常、レベルの高い各県の私立高同士の試合である。そこに今後プロで活躍しそうな選手を見つけたり、プロ顔負けのプレーに感嘆とするのが全国レベルの甲子園という舞台なのかも知れない。
ただ、21世紀枠の意味が持つ地方でベスト8レベルで頑張り続ける高校に脚光を浴びせ、甲子園で高校野球の原点のような試合を見せる事もこの舞台には必要なのだと思う。
今年は新型コロナウィルスの影響で、甲子園大会開催も危ぶまれたが、今のところ問題なく運営されている。高校野球だけが特別だとは思わない。状況に負けず、何にしても前向きに対処する努力をしていく、その姿勢こそ高校野球の原点なのだと思う。
その点で今回平田高校が見せてくれた高校野球は美しかった、ありがとう平田高校!
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