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Más Hombres, Menos Estatuas / REENCARNACION
kamiko! ★★★ (2020-06-09 02:13:30)
コロンビア産ウルトラメタル2006年作
前作のレビューでも書いたが、自称ウルトラメタルというジャンルだ。前作のローファイな録音はそれはそれでインパクトがあったが
録音状態が向上して、この盤はかなり耳に馴染む音になっている。辺境メタルなのでチープなのかと思いきや、このバンドは
かなり高い演奏力を秘めており、ドラムは手数もバリエーションも多く、ギターはいろんなジャンルのギターを弾きこなす。
デス・ブラック的なサウンドから、パンキッシュな軽快なロック、ダンサブルでファンキーな曲、アコースティックな曲など
盛り沢山過ぎて、全く統一感のない上、聴きなれない言語(たぶんコロンビア語)のヴォーカルだから、とても異質なサウンドに聴こえる。
また、14~26トラックは「Poeticas del vacio」というタイトルで無音を挿入しているところから、アート・前衛路線に傾倒していることが窺える。
トリオ編成だが、ジャケ内のメンバー写真を見ると、4人写っている。が、よく見ると愛敬のある犬が、メンバーと同じ存在感で写っている。
そんなユーモアも持ち合わせた、多彩な引出しを持った、何か新しいモノを創造しようとする志向が魅力的なサウンドだ。
辺境メタルである上、実力があるバンドだけに、統一感が無く世界観が見えてこないところが、非常にもったいないなぁ、と思う。

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