この曲を聴け!
Hardwired… to Self‐Destruct / METALLICA
kamiko! ★★★ (2020-04-23 19:17:42)
初期作品And Justice for allまでが自分のストライクゾーンで、ブラックアルバム以降は
熟練の作品としてクオリティの高さは認めても、あまり好きになれなかった。
DeathMagneticも当時買いましたが、あまり聴かなかったな。
この2016年作はごく最近手に入れたんですが、どうも賛否両論のようで。
初期作品の濃厚な哀愁や、HM的音圧で押し切る感じや、コンセプトアルバム的なストーリー性云々などは一切無く
元々のメタリカのルーツであるNWOBHMに限りなく近い、ロックの原点、ヴィンテージ臭すら感じられるサウンドだ。
全く新しい何か、とか、奇をてらったような、突出した世界観というのは無い。
無駄を削ぎ落し、音圧も控えめに、各々メンバーが培ってきた熟練した技術を最大限に発揮した演奏を聴かせる。
路線がブラックアルバムやDeathMagneticの延長と見る人も多くいるようですが(確かに一理あるが)
それらの作品以上にコマーシャルな部分を排除した、時代を遡って原点回帰したかのようなスマートでクールな作品。
後期作品を全く受け付けなかったのに、この作品は自分のツボに入りまくる。
マニアック路線ばかり追求して、有名バンドを聴く行為自体、自分のステイタスに反するという妙なポリシーがあるものの
この作品は認めざるを得ず、長く愛聴するだろうと思う。
→同意