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今週のアルバム10選
失恋船長 (2020-03-02 13:11:52)
『思い出の北欧メタル100選その⑧』後半


⑥Silver Mountain『Universe』
哀愁を帯びたクラシカルメロディ、これぞ北欧スタイルと呼びたくなる局地的な音楽性に悶絶。
まさにフーガロックとはこういうバンドを指すのだろう。ヨナスのギターが華麗に舞い踊り蜂のように刺す。彼の存在なくして語れない。1stも良いが音質も含め完成度はこちらに軍配。頭2曲が放つインパクトに今だに衝撃を受けますよ。


⑦Treat 『Dreamhunter』
ワールドワイドな成功を獲得するべく試行錯誤した力作。アメリカンな要素も増えているが、これぞ北欧な凍てつくメロディも健在。ポジティブな空気に包まれた甘く切ない叙情派ハードポップサウンドの完成度は勝負の3枚目だけにスキはない。


③Wizz 『Crazy Games』
空間を切り裂くギターとキーボードのバトルも好戦的な高揚感を演出。攻撃的なナンバーもあるが、押し引きを得たバランス感覚も北欧ならではの味わいか、アルバム一枚で消えた為に知名度は低いのだが、個性薄めのシンガーがいようとも、紫色の虹が架かるパワフルサウンドにグッと惹き寄せられます。島国感情を擽る日本人好みの音を出していますよ。


④Torch 『Torch』
北欧の裏街道を走るNWOBHMの影響も大なパワフルサウンドを披露。しかしこの冷ややかな感触は北欧と言えるだろう。
まだ北欧ブランドが確立する前のスタイル故にムンムンとした男臭さが漂っている。攻撃的な楽曲とデッキンソンを意識した歌いまわしも、調子ぱずれになりがちだが、ガチっとハマった瞬間のパワーは本物。今なお愛すべき初期北欧メタルシーンの礎を支えていると言えよう。96年にKINGレコードから国内盤が出たときは驚きましたね。


⑤MOTHERLODE 『The Sanctuary』
伸びやかなハイトーンと北欧らしいクリアーなメロディが印象的。ノリの良いロックナンバーやバラードも盛り込みバラエティに富んでいる。それらを糖度も高めな北欧風味でまとめ上げたのがマニアの心を擽ります。

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