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今週のアルバム10選
失恋船長 (2020-02-25 15:47:43)
『思い出の北欧メタル100選その⑧』前半
①CRASHDIET『The Unattractive Revolution 』
蘇れ80年代型のグラムロックという音楽性を引っ提げ話題を呼んだ。
個性は薄めなれど、安物の拝借バンドではないのでノスタルジー以外に目を向けて楽しめる。
今のテクノロジーで蘇った王道スタイル。良いものは廃れることなく残ることを証明した。
②LYNX 『Caught in the Trap』
紫色の血が騒ぎだす北欧メタルサウンドにグッと惹き寄せられます。イモ臭さも最大の誉め言葉。
NWOBHMからの影響も取り込み攻撃性を失っていないのも魅力。甘さに逃げないメロディも印象的。
どっしりと構えたミドルナンバーなどDIO風味もあるぞ。
③M.ill.ion 『No 1.』
甘く切ない北欧サウンドを堪能できるデビュー作。その胸を締め付ける刹那なメロディにマニアなら悶絶でしょう。
リリース時が1992年ですからね、多少は時代背景も盛り込んではいるが、基本となる路線は北欧ハードポップマニアが喜ぶ奴ですよ。フック満載の哀メロナンバーの数々に心が洗われますよ。
④Mindless Sinner 『Turn On the Power』
NWOBHMの洗礼も受けたスウェーデンのスピードメタル系バンドのデビュー作。2020年に新作を出していて驚いた。
どこか涼やかなメロディに北欧風味を感じるが、力強いヘヴィサウンドが全てをねじ伏せます。完成度云々やレコーディング環境の厳しさなど、ものともしない若さ溢れるプレイに惹き寄せられます。上手い下手でジャッジしてはいけないインパクトがある。でも最大のインパクトは、ガスマスク姿の女性が映り込むジャケだろう。どんなコンセプトで、あの構図になったのが興味が尽きない。
⑤Glory『2 Forgive is 2 Forget』
前作からメジャー感を推し進めブルージー要素も加味。それでも本質的な北欧メロデックスタイルに変わりはなく、ギタリストもテクニカルかつトリッキーなフレーズで魅了。よりワールドワイド志向に進んだ。
こうなると歌い手のパフォーマンスに不満も出るのだが、そこは指向の問題でしょうかね。全編名曲とは言わないが、表題曲のバランス感覚の良さや、ポップフィーリング満載のLove Never Lastsなど北欧ならではの旨味を感じずにはいられない。なんだかんだ言いながら、今でも年に数回手を出す癒しのハードサウンドです。
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