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今週のアルバム10選
失恋船長 (2020-01-14 21:21:11)
『思い出の北欧メタル100選その⑤』
①Thomas Vikstrom『if i could fly』
海に浮かぶ石の塊に上半身裸の男がギターを片手に腰を下ろしている、インスタ映えしないジャケが大損しているな。
1993年リリースのどんなジャンルを歌いこなす稀代の名シンガーなのにイマイチ認知されない
トーマス・ヴィクストロームのソロアルバム。歌がメインのサウンドだが、その嫌味のない洗練された哀メロの数々に
胸がキュンキュンと締め付けられるでしょう。時代が時代なら一発ヒット曲も出そうなクオリティだった。
②Da Vinci『Back In Business』
国内盤はZEROコーポレーションよりリリース。その時は既に実態はないバンドだったんですけどね。
弾けるポップセンスと甘く切ないメロディが嫌味なく飛び込んできます。
一時期は本当にお世話になったレーベルであり、ジャンルだったなぁ。
③Tone Norum『THIS TIME...』
ジョン・ノーラムの妹という後光がデビューの後押しとなったのは間違いないだろうが、彼女も威光に頼らずに頑張っている。
オープニングナンバーでは我らがインギーも客演と前作以上に気合が入っています。
デュエットナンバーにカヴァーもあり楽曲もバラエティに富んでおり、北欧ハードポップマニアなら十分い楽しめますよ。
今での年2,3回は通して聴いていますね。
④Tindrum『Drums Of War』
元TNTのドラマーだったディーゼル・ダウルが結成したバンドの1st。綺麗な女性シンガーも超音波ヴォイスが少々ウザ目だが、存在感が際立っているので許せる。爽快感たっぷりの微炭酸サウンドにピッタリのビジュアルかもしれない。
浮かれたメンバーショットなど見ると時代を感じるが、このサウンドは大好物だ。
アルバム自体は本国で成功を収めるも、女性シンガーが結婚を機に引退とかぬかした為に、バンドは元TNTのD.Dダイナマイトに協力を仰ぐも、あまりの悪声にこちらはビックリした。いろんな意味で1stがピークだよ。でも2枚目のアルバムのええぞ。
⑤Yngwie J. Malmsteen『Alchemy』
今となっては、この辺りがアルバムを通して楽しめる作風だろう。マーク・ボールズの良さを生かしていない、俺様感もマニアには逆に頼もしく映るが、個人的には頼むぜインギーと言いたくなる。それでも首根っこを掴んで文句を言わせない力が漲っているのは確かだった。そういう意味で思い入れがある。
⑥King Diamond『Abigail』
日本ではフォロワーを多く生み出したとは言い難いが、欧州においてキング・ダイアモンドの名を不動にしたアルバム。
彼の奇怪なファルセットヴォイスと、暗黒面をフィーチャーした様式美サウンドは唯一無二の個性をむき出しにド迫力で飲み込んでくる。怖いのに美しい、その理性を蹂躙する背徳感に弄ばれるようです。今聞いてもBGMになりえない毒気を放っている。
⑦Europe『EUROPE』
北欧メタルを日本に広く知らしめたバンド。ある意味、イメージを植え付けすぎたと個人的には思っている。
数曲、飛びぬけた曲がある為にインパクト大だが、割と雑な作りの曲も多かったりと若さに溢れている。
その青臭さは、ジョーイ・テンペストの歌声に代表されるのだが、それでも後のヒットがフロッグだとは思わない実力を感じる
2枚目のアルバムが一番好きだが、初めて聴いたインパクトではこちらに譲る。スラッシュ小僧も楽しめましたんでね。
⑧Torben Schmidt『A BIT ON THE SIDE』
SKAGARACKのシンガー、トーベン・シュミットのソロアルバム。アメリカンな要素もあるのだが、メロディセンスは北欧ならではのフックに富んだものばかり、彼の曲作りの上手さも手伝い絶妙な匙加減を加えている。
北欧ものは、ヒンヤリと冷たく甘口だと敬遠している方でも楽しめる、泥臭さもあったりしてエエ塩梅でしょうね。
今年は久しぶりのソロを出すトーベンさん。期待していますよ。
⑨TAROT『TO LIVE FOREVER』
専任キーボードを加入させ、音楽性を広げてきた彼らの出世作。3枚目は勝負のアルバムと個人的に思っているが、彼らは勝負に勝った。サバスティカルな暗黒面を北欧風様式美でまとめ上げたメロディックメタルの屈強な響き。
そのヘヴィな音圧をヒンヤリとした空間美で仕上げたのは秀逸なアイデアだったといえよう。個性が高まってきたのも見逃せませんね。
⑩FATE『A MATTER OF ATTITUDE』
キング・ダイアモンドと袖を分けたハンク・シャーマン。彼が目指したのはメジャーシーンのど真ん中を駆け抜けるようなハードポップサウンドだった。最初聴いたときは、こんなんありかよぉと思いましたが、このメジャーな感覚は凄い。
北欧らしい煌びやかさ、嫌味なく弾けるポップセンス、ツボを押さえた演奏力、全てが一級品です。
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