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今週のアルバム10選
失恋船長 (2019-12-30 19:12:50)
『2019年間ベスト』

※順不同

そもそも選べるほど、新譜を聴いていないと言うか定額制サービスの功罪は、購入していないのでリリース時の記憶が全くない。こぼれているものもあるだろうが、パッと思いついたもので選出です。



①THE MAN『Ultimate Formation』
ANTHEMのメンバーを中心とした企画モノバンド。往年の名曲を奇をてらうことなくど真ん中で受け止めたカヴァー集。
とにかく柴田直人のルーツたるメタルバンドを中心とした選曲に燃えるものがある。
是非このメンツで第二弾、第三弾へと向かって欲しい。まだまだやって欲しい曲は山ほどあるぞ。


②人間椅子『新青年』
満を持してのアルバムタイトルからも読み取れるように、脂の乗り切ったバンドによる最新作。You Tubeの影響もあり海外でもチョイとした話題になりつつある。その影響もあるのか、やたらと人間椅子を昔から知っているぜ、俺はずっとファンだったと言う、ラグビーW杯よりもタチの悪い、インチキ臭い奴が増えたのが印象的だ。
それだけ話題性を集めた証拠なんだろうが、チョイと笑える。
今の彼らの充実度、揺ぎ無きバンドコンセプト。それらを完全に体感出来る仕様になっている。

③TANITH『In Another Time』
ラス・ティッピンズを担ぎ出し本格的なサウンドで勝負を掛けている。古くて新しい正統派スタイル。
アメリカ産なのに英国しているのは、このバンドが目指している方向性なんだろう。
実に面白い仕上がりですね。


④RIOT CITY『Burn the Night』
若き野郎どもによる古典メタルの再構築。勢いに満ち溢れた楽曲はどれもが懐かしい空気に溢れている。
これを土台に次なるステージへと駆け抜けて欲しい。パワー、スピード、メロディの三拍子が揃ったサウンドは基本ですよ。


⑤DIAMOND HEAD『The Coffin Train』
伝説のNWOBHMバンド。単なる懐古主義ではない現在の魅力をリアルに伝える事が出来た力作。
枯れる事のない味わい深いセンスと、古き良き時代を想起させる素直な音は新旧にファンに訴求するだけの説得力がある。


⑥JESUS『Le Dernier Slow』
厳密には最新作ではないのだが、幻のデモ音源をデジタルリマスターにより復活。そして新録も含め貴重な音源が世に出たのが何よりも嬉しかった。ようやく日本でも、この手の作品に光を照らされた事が本当に嬉しい。
足立祐二のギタープレイは鮮烈だった。


⑦Fand Me『Angels in Blue』
ダニエル・フローレスとロバート・ラブランクらが中心となり結成されたグループの3枚目。期待を裏切らない売れ線路線全開のメロディアスロックの爽快感たるやね。メロディの大洪水、少々エッジ不足のため、個人的に物足りなさもあったりするのだが、お約束感満載のサウンドはマニアならずとも満足させるだけの、フックのある展開がテンコ盛りだ。


⑧ALICE IN HELL『Thousand People Sword Kill』
バンドメンバーが自らのルーツと向き合った古典ダイハードサウンドが満載。
懐かしさと斬新さを融合させた再構築サウンドの醍醐味を味わえる力作だ。これが日本人の専売特許なのかもしれないね。


⑨DUel『Raging Soldier』
関西の荒くれ暴走ロック集団は死なず。過去のリメイクを含めた内容だけに新譜とは言い難いのだが、NWOBHMに通ずる硬質感とTANK譲りの哀愁路線、とにかく男臭さと哀愁美が目にしみるほど充満している。これぞへヴィメタルの醍醐味だと言えるサウンドが、俺たちはこれしかやりたくないという一途なるメタル愛に胸が焦がれます。


⑩FORTUNE『Ⅱ』
ノスタルジーも満載ですが、それ以上に現役感をアピールしてきた。今後もコンスタントに作品をリリースして欲しい。
想い出の復活劇では、物足りなさすぎるぞ。この手のバンドはそれが多いだけに、期待したいねぇ。

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