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Fight / DORO
失恋船長 ★★ (2019-05-17 19:24:38)
前作の流れを組み古さと新しさを果敢に取り込んだ意欲作。その配合や比率に評価も分かれそうだが、この時代にメジャーレーベルからガチンコのメタルなど作れるはずもなく、そういう意味ではバランスの取れた一枚。プロデュースにドロ姐さんの名前もあり、時代の流れを敏感に察知した作風に収まった。③ではType O Negativeのシンガーがゲストで参加したりと話題性もありますが、保守的なメタルファンにとっては、メタルの様式やマナーに順守した曲の少なさも気になるでしょうね。
こうして順序立てて、彼女の作品と向き合えば、メタル界を取り巻く環境や変化が色濃く反映されており、実に興味深い仕上がりになっています。
そんな中で一際異彩を放つのはウエンディ・ウィリアムスが唄っていた⑥をカヴァーしていることでしょう。こういった忘れ去られたPlasmaticsのバラードを取り上げたセンスが渋いね。どういう経緯があったのか等、個人的な興味も尽きないのですが、DORO姐さん、復活へのカウントダウンを期待させる曲でありました。
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