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Force Majeure / DORO
失恋船長 ★★★ (2019-04-28 18:28:57)
渡米するもバンド間の方向性の違いや活動拠点の問題など、多くのトラブルを抱えバンドは空中分解。ドロはアメリカに残りアルバムを仕上げるも、権利の関係でWARLOCKと名乗れず、DORO名義でリ・スタートする形となりました。
参加メンバーもギターにジョン・レヴィン、ドラムはボビー・ロンディネリと外部から助っ人を頼み、仕上げたのもアメリカ仕様と言えるが、その方向性はカヴァーソングの①に表れていると思います。
意外な形のスタートですが②以降は、欧州ならではの叙情的なメロディとキャッチネスさが、程良く溶け込むアメリカ仕様の欧州サウンドを披露と、WARLOCK『Triumph and Agony』の流れを組む展開で魅了と、耳馴染みの良さと適度なハードさにグイグイと引き込まれます。
けして唄が上手いとは言い切れないドロ姉さん。彼女の独特のハスキーヴォイスは、メタルを歌う椿鬼奴とも言われたりしているのだが(笑)、ステージ上の佇まいや、この道に賭けた姿勢などメタル界を背負ってたつ第一人者しての気概に溢れており、改めて惚れ直しました。
今もなお第一線で活躍する女帝シンガー、その男に媚を売らないロッキンポなセクシーヴォイスに奮い立たれます。
硬軟交えた叙情派ハードサウンドの旨味。パヤパヤしたソプラノヴォイスに飽きた方や、本気でロックを歌う女性シンガーに興味がある方は是非ともトライして欲しい存在です。こういうサウンドって理屈抜きにカッコよく聴こえるんですよね。
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